近年ではカラーリングをしたりパーマをかけたりする方の数も多くなり、その中での男性の比率も増えてきています。
しかし、カラーリングやパーマは決して髪の毛にとってはよいものではありません。
もしカラーリングやパーマと同時にトリートメントをした場合、髪の毛へのダメージを軽減することはできるのでしょうか。
この記事ではそんな疑問についてお答えしていきます。
カラーリングとパーマはどうして髪の毛にダメージを与える?
近頃はパーマをかけたりカラーリングをしている男性も多く見受けられます。
その中には、白髪が気になるという理由でカラーリングをされている方もいらっしゃることでしょう。
しかし、カラーリングやパーマをすると見栄えはよくなりますが、髪の毛にはダメージを与えてしまいます。
一体どうしてカラーリングやパーマが髪の毛へダメージを与えることになってしまうのでしょうか。
カラーリングやパーマに使われる薬剤は、髪の毛の内側にある「ケラチン繊維」というものを壊してから再び結合させる働きがあります。
このケラチン繊維の破壊から再結合の間に、カラーリングの場合は色を入れ、パーマ剤ではウェーブを作っているのです。
しかしケラチン繊維の破壊に伴って、髪の毛の表面を保護している「キューティクル」が剥がれてしまいます。
キューティクルは、一度剥がれてしまうと再び元に戻るのが容易ではないと言われていますから、結果として髪の毛は傷んでしまうのです。
傷んでしまった髪の毛を補修するための方法として、一般的に「トリートメント」が知られていますよね。
カラーリングをしたりパーマをかけるときに、同時にトリートメントをすれば髪の毛を保護することができるのでしょうか。
その疑問について、次の項で解説していきます。
カラーリングするときはトリートメントを同時にした方がいい?
カラーリングとパーマは髪の毛に大きなダメージを与えるものということがわかりました。
そこで、美容室でカラーリングやパーマをする際に、同時に髪の毛のケア作用があるトリートメントをしてもらえば髪の毛を保護することができるのでしょうか。
意外と思われるかもしれませんが、カラーリングをした直後に美容室でトリートメントをすることは髪の毛にとってよいことではないのです。
なぜなら、カラーリング直後にトリートメントを行うと、カラーリング材に含まれている刺激成分を髪の毛に留めてしまうことになるため、髪の毛へのダメージをさらに大きいものにしてしまう恐れがあるからです。
もし美容室でトリートメントをしてもらう場合、カラーリングと同時ではなく、カラーリングしてからだいたい10日過ぎたくらいに行うことをおすすめします。
なお、ドラッグストアなどで市販されているトリートメント剤は美容室で使われているトリートメント剤の成分より強くないものが多いので、カラーをした翌日から使用しても大丈夫です。
カラーリングとトリートメントの関係についてお話ししましたが、パーマにも同じことが言えます。
パーマをかける際も、同時にトリートメントをすることは避けましょう。
カラーリングとパーマは同時にしてもいい?
カラーリングもパーマも髪の毛にとってダメージを与えるものですが、その両方を同時に施術することは、髪にとってどうなのでしょうか。
忙しい日々を送っている方にとって、何度も美容室へ足を運ぶことは難しいでしょうから、できるなら一緒に行ってしまいたいという気持ちもあると思います。
しかし、当然ではありますが髪の毛にとってよくはありません。
カラーリングもパーマもそれぞれ髪の毛へのダメージがありますので、同時に行ってしまうと更にダメージが増してしまいます。
もしカラーリングもパーマもしたいときには、なるべく2週間から1ヶ月は期間をおいてそれぞれを行うようにしてくださいね。
また、カラーリングやパーマで受けたダメージをなるべく和らげるために、施術を行った後日にトリートメントを行うことをおすすめします。
ただし、前述したとおり、カラーリングやパーマの直後は避けるようにしてくださいね。
トリートメント必須!カラーリングとパーマを同時にする際のポイント①
先ほどお伝えしたように、カラーリングとパーマの施術の間には2週間から1ヶ月程度期間をあけたほうがいいのですが、どうしてもどちらも同時にしてしまいたいような状況もあるかもしれません。
その際は、パーマを先にかけてからカラーリングをするという順番を守ることできれいに仕上げることができます。
なぜなら、パーマ・カラーそれぞれ薬剤が強いので、後に施術した薬剤によって前に施術したものが落ちてしまうためです。
パーマとカラーを比較すると、パーマよりカラーの方が落ちたことがわかりやすいので、先にパーマを施したほうがきれいに仕上がるのです。
また、パーマとカラーリングをした当日の洗髪はおすすめしません。
これは、パーマとカラーリングを同時に行った場合に限らず言えることなのですが、薬剤は時間をかけてゆっくりと髪の毛になじんでいくので、施術当日に髪の毛を洗ってしまうとせっかく施術したパーマやカラーが落ちやすくなってしまうのです。
毎日髪の毛を洗っているとどうしても洗いたくなってしまうかもしれませんが、そこはぐっと我慢するようにしましょう。
そして、パーマとカラーリングで傷んでしまった髪の毛にトリートメントをすることも大切です。
トリートメントについては引き続き次の項でお話ししていきます。
トリートメント必須!カラーリングとパーマを同時にする際のポイント②
パーマとカラーリングで髪の毛にダメージを与えてしまったら、トリートメントを行うことで髪の毛のケアをすることがとても大切です。
先ほどお話ししたとおり、パーマとカラーリングをしてから10日くらい経過したらトリートメントを行いましょう。
特に髪の毛の傷み方がひどいような場合は、美容室でしてもらうトリートメントがおすすめです。
美容室でしてもらえるトリートメントには市販されているものよりも豊富に髪の毛への栄養成分が含まれているため、よりケア効果が高いのです。
髪の毛の傷みがそれほど気にならない程度でしたら、ドラッグストアなどで市販されているトリートメント剤でも問題ありません。
ただし、市販されているトリートメントで自分で髪の毛のケアをする場合には、トリートメント剤の効果が弱いため、毎日継続して行うことが重要となります。
綺麗な髪を維持するために、頑張って続けてみましょう。
先ほどもお伝えしましたが、パーマとカラーリングの同時施術はなるべく避けるほうがよいです。
しかし、どうしても同時に行いたい場合は、施術後の髪の毛のお手入れをしっかりと行うようにしてくださいね。
カラーリングとパーマをする際の注意点
オシャレのためにカラーリングやパーマを行っている方は多いと思います。
しかし、頻繁にカラーリングやパーマを行っていると、将来薄毛になってしまう可能性があるのです。
なぜなら、髪の毛をカラーリングする際に、カラーリングの薬剤が頭皮にも付着してしまっているからです。
カラーリングの薬剤は非常に刺激が強いので、頭皮に付着すると頭皮環境の悪化の原因となりえます。
頭皮環境の悪化によるかゆみや、あるいは薬剤によって直接毛根がダメージを受けると、すぐ薄毛に直結するとは断言できませんが、将来的に薄毛になるリスクは高まると言えます。
さらに、カラーリングによるダメージだけではなく、生活面でのストレスや疲労などによって薄毛になるスピードに拍車がかかることも想定できます。
また、若いうちからカラーリングを繰り返すと、単純に髪の毛へダメージを与える回数が多くなります。
そうすると、まだまだ薄毛になる年齢ではないのにハゲてしまうことも否定できません。
これは頭皮へのダメージによって生じる薄毛ですから、「トリートメントをカラーリングと同時にしてケアすれば大丈夫」という問題ではありません。
なるべくカラーリングを頻繁に行うようなことは避け、健康な髪の毛を保つように気をつけましょう。
施術後はお手入れをしっかりとして健康な髪の毛に!
いかがでしたか。
髪の毛をケアしてくれるイメージのあるトリートメントですが、カラーリングやパーマと同時に行うのはおすすめできないというのは意外ですよね。
また、今オシャレすることも大事ですが、将来の髪の毛のことを考えて髪にダメージを与える回数を控えることも大切です。
カラーリングやパーマの施術後は、ある程度の期間をあけてからトリートメントをしっかりとして、髪の毛の健康を保つようにしましょう。