「美容院でかっこよくヘアカラーリングしたのに、すぐに色落ちしてしまう…」
そんな経験はありませんか?
せっかくおしゃれな色に染めても、その後のヘアケアの仕方で、色の持ち方も随分変わってきてしまいます。
そもそもカラーリングは、何日ぐらい色持ちをするのでしょうか。
この記事では、そんな気になるヘアカラーリングの色落ちについて、原因から対策まで、詳しくご説明していきます。
何日で色落ちするの?まずはカラーリングの仕組みを知ろう!
「ヘアカラーリング後は、何日ぐらいで色落ちしてしまうの?」
ヘアカラーリングをした際、誰もがこのような疑問を抱くかと思います。
その疑問を解決するために、まずは、ヘアカラーリングの仕組みから知っていきましょう。
一般的に、ヘアカラーとして現在最も馴染みのあるのは、永久染毛(パーマネントヘアカラー)です。
基本的に永久染毛は、1剤と2剤という2つの薬剤で構成されています。
・1剤:染料とアルカリ剤
・2剤:酸化剤(過酸化水素水)
この二つの薬剤を混ぜることで、「混合液(カラー剤)」となり、酸化染料が発色します。
染色される過程を順に見ていきましょう。
①カラー剤を髪に塗布した後、1剤のアルカリ剤が髪表面の「キューティクル」を開き、混合液が内部まで浸透していきます。
②カラー剤の作用によって発生した酸素が、メラニン色素を脱色し、それと同時に染料を発色させます。
③浸透したカラー剤は内部に閉じ込められ、髪の毛に色が定着します。
以上のように、永久染毛は、一度髪を脱色してから、色を入れていく仕組みになっていることが分かります。
では、ヘアカラーが髪に完全に馴染むまでに、何日ほどかかるのでしょうか?
カラーリングが定着するのに何日かかるの?
ヘアカラーリング直後の髪は、しっかり内部に色が定着していないため、基本的には、カラーリング後から1~2日で髪に馴染み、およそ3日から1週間ほどかけて、色が完全に定着します。
ただ、おしゃれ染め(ファッションカラーリング)の場合は、明るい色のハイトーンになればなるほど、色の定着率は悪くなり、色味がきれいな状態も短期間になってしまう傾向にあります。
その一方で、白髪染めの場合は、ダークトーンのような、白髪を染めるための色素成分を入れているので、染色力が強くなっています。
したがって、脱色成分が重視されているおしゃれ染めに比べると、色の定着も比較的早く、色持ちも長いと言えます。
しかしながら、基本的には、おしゃれ染めも白髪染めも、髪の毛に完全に定着する期間はさほど変わりはありません。
では、実際に、ヘアカラーリング後は何日ほどで色落ちしてくるのでしょうか?
次項でご説明していきます。
カラーリングは何日で色落ちする?その原因とは
一般的に、ヘアカラーリング後の色持ちは、およそ2ヵ月となっていますが、中には早くて1ヶ月ほどで色落ちしてしまう場合もあります。
もっと細かく言えば、何日で色落ちをしてしまうかは、そのほとんどが「カラーリング後の生活やヘアケア」によって、大きく左右されるとも言えます。
先で述べたように、色が髪に完全に定着するには、最低1週間かかります。
したがって、特にその期間にヘアケアを怠って、色落ちを促すような行為には注意が必要です。
では、色落ちを早める原因を見ていきましょう。
・染めた日にシャンプーをしてしまう
カラーリング後の、24時間以内に行うシャンプーは禁物です。
カラーリング直後の髪の毛は、開いたキューティクルが完全に閉じていないため、洗ってしまうとそこから色落ちをしてしまいます。
・髪を乾かさずに寝る
濡れている状態の髪の毛は、キューティクルも傷つきやすくなっており、せっかく染めた色素も流れ出てしまいます。
・紫外線に当たる
紫外線は、髪が本来持っているメラニン色素までも破壊してしまうため、カラーリングの色素も簡単に壊されてしまいます。
・ヘアアイロンの使用
ヘアカラー後の髪の毛は、ただでさえデリケートな状態になっています。
そのような状態でアイロンを使ってしまえば、熱によって更に髪が痛んでしまいます。
少なくとも、ヘアカラー後の3日間は使用を控えましょう。
以上が、カラーリング後の色落ちを早めてしまう原因です。
カラーリング後の1週間は、できるだけ上記のような行為は控えた方がベターです。
では、できるだけ長く色持ちさせるためには、どのようなヘアケアが必要なのでしょうか?
次項でご説明していきましょう。
色持ちをできるだけキープしたい!その対策と心がけ
前項でのご説明の通り、「何日で色落ちしてくるのか」と気にするよりも、色落ちをさせないためのヘアケアが必要であることが分かりました。
では、色持ちを長くキープさせるには、どのような心がけや、ヘアケアが必要なのでしょうか。
・美容院でカラーリングをする
市販のヘアカラー剤は、一般の方でも染められるように、カラー剤が強く作られています。
そのため、美容院のカラー剤と比べると、髪の毛がダメージを受けやすく、色落ちも早いです。
セルフでのカラーリングは、リーゾナブルで手軽に行えますが、色持ちのことを考えると、美容院で染めるのがベターです。
・ドライヤーは8割程度で乾かす
先にも述べたように、生乾きも髪の痛みの原因になりますが、乾かしすぎるのも注意が必要です。
乾かしすぎも髪を傷めてしまい、同時に色落ちの原因になりますので、8割程度で乾かすようにしましょう。
また、髪を乾かす前には、できるだけ洗い流さないトリートメントをつけた方がより良いです。
・紫外線対策
暑い季節になってくると、海水浴や屋外レジャーなど、外出することも多くなります。
前項でも述べた通り、髪の毛とカラー剤は紫外線にとても弱いです。
帽子などをかぶって、髪や頭皮を紫外線から守りましょう。
以上が、色持ちをさせるための心がけです。
また、これ以外にも特に注意をしたいのが、毎日行っているシャンプーです。
引き続き、シャンプーについてご説明していきます。
色落ちを軽減させるために!シャンプーの注意点!
カラーリングの色持ちをさせるためには、生活の中で毎日しているシャンプーにも、気をつけてほしいポイントが2つあります。
以下のポイントは、少なくとも、カラーリング後の1週間は続けるのが良いでしょう。
・38度ほどのぬるま湯で髪を洗う
ヘアカラーは熱に弱く、色落ちの原因にも繋がります。
また、キューティクルも痛みやすくなり、それがまた色落ちを促してしまいます。
できるだけ38度くらいのぬるま湯で、髪の毛を洗うようにしましょう。
・カラー後の専用シャンプー、または弱酸性のシャンプーを使う
ヘアカラーリング後は、酸化しきれなかった髪に良くない物質が髪や頭皮に残ってしまいます。
そのため、それを除去してくれるヘマチン入りのシャンプーを使うことをおすすめします。
また、ヘアカラーリング後の髪や頭皮は、敏感でデリケートな状態になっています。
シャンプーの洗浄力が強いと、更に頭皮や髪を傷つけてしまい、色落ちの原因に繋がります。
できるだけ長く色をキープさせるためには、美容院で販売されているシャンプーや、市販のカラー後専用のシャンプーを使うことをおすすめします。
ちなみに、スタイリング剤を使う男性は、それを落とすために必要以上のシャンプーをしてしまう場合があるので、スタイリング剤を使うのは極力控えましょう。
以上が、カラーリング後の1週間は続けてほしい、色持ちを良くするポイントです。
上記のことを全て心がけるのは難しいですが、何日色持ちするかと気にするのであれば、なるべく丁寧にケアをしていきましょう。
染めすぎは色落ちのスパイラルに!カラーリングの頻度は?
これまで、カラーリングの色落ちの原因やその対策、シャンプーのポイントなどをご説明してきました。
できれば長く色持ちさせたいヘアカラーですが、2ヶ月も経てば、白髪やプリンのような色落ちが気になり始めてしまいます。
ヘアカラーの適切な頻度はあるのでしょうか?
まず、髪の毛の伸びる速さには、人それぞれに個人差がありますが、日本人の場合、1ヶ月に平均して1.0~1.3cmは伸びると言われています。
それに加えて、気温や日光を浴びた時間、体調などによっても、伸びる速度に変化が生じます。
したがって、上記のことを踏まえて、更に髪の毛のダメージを考えると、2ヶ月に1度という頻度がベストと言えます。
一方で、例えば1ヶ月に1度のペースにカラーリングをしてしまうと、髪の毛や頭皮にダメージが積み重なり、色落ちがしやすくなる悪循環を起こしてしまいます。
そうなってしまうと、髪への色の定着率が悪くなり、染めて何日かもすると、色落ちしてしまう可能性も否定できません。
カラーリングをしたい方は、2ヶ月に1度の頻度で行うのがベターでしょう。
色持ちの秘訣は髪のケアから
ヘアカラーリングの色持ちをキープさせるためには、カラー後のヘアケアや、髪への心がけが重要であることが分かりました。
髪の色落ちを抑える秘訣は、そもそも髪や頭皮が健康でなければ長持ちはしません。
しかしながら、これまでのポイントを全て行うのは大変なことです。
無理をせず、1つずつでも確実にヘアケアを行っていきましょう。