雑菌だらけ!?歯ブラシの除菌には哺乳瓶消毒用ミルトン

日頃皆さんが歯磨きに使っている歯ブラシですが、実は雑菌だらけになっているかもしれません。

歯ブラシは口に入れるものですから、雑菌がいると思うと、今すぐにでも除菌したくなりますよね。

そんな時には、赤ちゃんの哺乳瓶消毒液である「ミルトン」が効果的なのです。

この記事ではミルトンを使った歯ブラシの除菌方法に加えて、ミルトンが家にない人向けの歯ブラシ除菌方法についてもご紹介していきます。

歯ブラシにはなぜ雑菌がたまる?

歯を綺麗にするはずの歯ブラシに、なぜ雑菌がたまってしまうのでしょうか。

人の口内には、自然な状態でも300~500種類にも及ぶ細菌が存在すると考えられています。

歯磨きの時に歯ブラシを口に入れると、それらの口内細菌が歯ブラシに付着します。

そして、細菌が付着した歯ブラシの保管方法を誤ると、ブラシの中で雑菌が繁殖してしまうのです。

誤った歯ブラシの保管方法として、一番してはいけないことは、歯ブラシを濡れたままで放置することです。

歯ブラシを濡れたまま置いておくと雑菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうので、水分をしっかりきってから歯ブラシをしまうようにしましょう。

また、営業の外回りなどで携帯用の歯ブラシを持ち歩いている方は、歯ブラシにキャップを装着することが多いのではないでしょうか。

キャップを装着することで歯ブラシが乾きにくくなり、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうので、注意するようにしてくださいね。

以上のことに注意していても、雑菌の繁殖を完全に防げるわけではありませんし、雑菌の繁殖具合は目で確認することができません。

できればしっかりと歯ブラシを消毒したいものですよね。

しかし、歯ブラシの消毒でも気を付けるべきポイントがありますから、次の項ではそのポイントについてご紹介していきます。

その後、哺乳瓶消毒液ミルトンでの歯ブラシ消毒方法についてもご紹介していきます。

歯ブラシ消毒でNGな方法

歯ブラシの消毒をするうえでNGなことがあります。

それは、漂白剤を薄めずに用いることです。

漂白剤を薄めずに消毒に使った場合、消毒後きちんと洗い流せていれば大丈夫なのですが、万が一歯ブラシに漂白剤が残っていた場合に口内の粘膜を傷つける恐れがあります。

ですから、口に入れても安全な濃度まで薄めて漂白剤を使用するようにしましょう。

次に、熱湯消毒をすることです。

雑菌は熱湯で死滅できると考えて熱湯消毒を行う方も多いですが、歯ブラシの毛は熱湯に浸けることによって傷みやすくなってしまいます。

そうすると、歯ブラシがすぐ使えなくなってしまうなど、歯ブラシのもちが悪くなるのでおすすめできません。

それではNGな方法を確認したところで、哺乳瓶消毒液ミルトンを使った歯ブラシの消毒方法や、それ以外の方法についてご紹介していきましょう。

歯ブラシ消毒には哺乳瓶消毒液ミルトン!

歯ブラシ消毒におすすめの消毒液ミルトンですが、実際にどのように使用すればいいのか簡単にご説明します。

方法は本当に簡単で、ミルトンを水で適切に薄めた液体の中に歯ブラシを入れておくだけです。

たったこれだけで、歯ブラシの除菌消毒が可能なのです。

ミルトンは赤ちゃんの哺乳瓶に使用できるものですから、幼稚園などでも歯ブラシの除菌用として使われることが多いです。

歯ブラシは口の中に入れるものですから、赤ちゃんが使うものにも使用できる消毒液での除菌は安心ですよね。

話は少しそれますが、ミルトンの成分は「次亜塩素酸ナトリウム」です。

次亜塩素酸ナトリウムは、感染力の強い「ノロウイルス」の感染予防に効果があると言われています。

もしも、ご自分やご家族がノロウイルスに罹患している可能性がある場合は、歯ブラシだけではなく、他のものもミルトンで感染予防対策をすることができます。

ご家庭にミルトンがあるという方は、ぜひ活用してみてくださいね。

ミルトン以外の歯ブラシ消毒方法①

赤ちゃんのいないご家庭にミルトンがあることは非常にまれなことでしょう。

特に、男性の一人暮らしでミルトンを持っていることはほぼないですよね。

そこで、ミルトンを使わずに歯ブラシを消毒できる方法についてお話ししていきましょう。

■洗口液を使う

殺菌効果がある薬用の洗口液を水で薄めた液体に、歯ブラシを数十分入れておきます。

これだけで歯ブラシの殺菌が期待できます。

ただし、洗口液の中には殺菌効果のないものもありますから、必ずお手持ちの洗口液に殺菌効果があるか確認したうえで行うようにしてくださいね。

■重曹を使う

水100mlに対して重曹小さじ1を溶かして重曹水を作ります。

そこに歯ブラシをしばらく入れておくだけです。

■歯ブラシ除菌器を使う

洗口液や重曹を使うより多少コストはかかりますが、歯ブラシ除菌器があると、そこに置いておくだけで歯ブラシの除菌ができます。

■除菌スプレーを使う

使用した後の歯ブラシに、歯ブラシ用の除菌スプレーをかけます。

洗口液や重曹、歯ブラシ除菌器と違って、すぐに殺菌することができますから、歯ブラシを持ち歩いている方におすすめの方法です。

ミルトン以外の歯ブラシ消毒方法②

引き続き、ミルトン以外でもできる歯ブラシの消毒方法についてお話ししていきます。

■入れ歯洗浄剤を使う

こちらもミルトンと同様に、お持ちのご家庭は限られるかもしれませんが、歯ブラシの消毒にも使えます。

そもそも、入れ歯や矯正器具などのための洗浄剤ですから、安心して歯ブラシの消毒に使えますよね。

■うがい薬を使う

うがい薬は喉や口内を殺菌するためのものなので、もちろん歯ブラシの除菌にも使用することができます。

使用方法は、うがい薬を水で薄めた液体の中に歯ブラシを入れておくだけです。

ただし、うがい薬の中には液体の色が濃く、ニオイもきついものがあります。

そのようなうがい薬を使うと、歯ブラシに色やニオイがうつって取れなくなってしまうことも考えられます。

うがい薬を歯ブラシの除菌に使う際は、そのことを踏まえた上で使用するようにしてくださいね。

以上、さまざまな歯ブラシの除菌消毒方法をお伝えしてきましたが、一番大切なことは歯ブラシを使用した後にはしっかりと水洗いをし、乾燥させることです。

水洗いの際は、指の腹でしっかりとブラシをこすり、汚れや食べカスを洗い流しましょう。

また、水洗いしたらタオルなどで水分を拭き取ってから保管するようにしてくださいね。

ドライヤーで乾燥させることもおすすめですが、歯ブラシは熱に弱いため「冷風」で乾かすように注意してください。

歯ブラシが清潔=口内の健康?

これまで、歯ブラシの除菌消毒方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

歯ブラシを清潔に保つことは、「口の中に雑菌だらけの歯ブラシを入れることが気持ち悪い」という心理的な理由からだけではなく、歯周病の方にもぜひ意識していただきたいことです。

なぜなら、歯周病は口の中の細菌が原因で引き起こされると言われているからです。

歯周病は、悪化すると歯が抜けてしまうだけではなく、体全体の健康を損なうかもしれないという意外に恐ろしい病気です。

そんな歯周病を予防するには歯ブラシで口の中をよく洗浄することが大切ですが、雑菌だらけの歯ブラシではあまり効果を感じませんよね。

ですから、ぜひ歯ブラシを清潔に保つように気を付けていただきたいのです。

歯ブラシを清潔に保つためには定期的にミルトンなどで消毒することも大事なのですが、最も効果があるのは歯ブラシを新しいものに替えてしまうことです。

さすがに毎日交換するのは無理なので、1ヶ月に1回は歯ブラシを替えるようにしましょう。

あまりに長く歯ブラシを使い続けると、毛先が四方八方に開いてしまいます。

毛先が開いてしまった歯ブラシは、新しい歯ブラシと比べて、おおよそ40%も洗浄力が落ちるとされているのです。

また、それだけではなく、開いた毛先によって歯茎を傷めてしまうことも考えられます。

なるべく定期的に歯ブラシを替えるようにして、歯ブラシを使っている間にもこれまでご紹介してきた消毒方法を試して、清潔さを維持できるようにしてみてくださいね。

歯ブラシは常に清潔に!

見た目は綺麗なままの歯ブラシでも、もしかしたら雑菌がうようよしているかもしれません。

歯ブラシは口の中に入れるものですから、毎日清潔に保ちたいものですよね。

忙しい毎日の中では面倒なことかもしれませんが、なるべく歯ブラシの除菌消毒を行いましょう。

また、定期的に歯ブラシを新しいものに交換することも忘れないようにしてくださいね。