共働きが当たり前になりつつある時代ですね。
それに伴い、子育てに協力的なパパさんも増えてきています。
また、シングルファザーとして、毎日奮闘しているパパさんもいらっしゃることでしょう。
子供を持つ親として気になるのは、衛生面です。
とくに、集団生活を行う保育園では、気を付けている点でもありますよね。
そこで、カトラリーや歯ブラシなどの消毒はどのように行えばよいのかなどを、お話ししていきます。
どんな保育園なのか見学してみよう
子供が生まれて、仕事に復帰する時期になったら、保育園の入所を視野に入れはじめますよね。
まず、保育園を利用するためには、入所できるかどうか、いくつかの基準をクリアしなければなりません。
待機児童が問題となっている時代ですから、希望の保育園に入れるかどうかの補償はありませんし、保育園自体に入所できるかどうかもわかりません。
ただ、一番保育園に入りやすい時期は、年度が変わる4月入所が狙い目になります。
お住まいの地域によりますが、だいたい11月~12月の間に保育園入所の申し込みがはじまりますので、申し込みをする前に、どんな保育園なのか事前に下見をしてみましょう。
視野に入れている保育園に電話をして、見学できるかどうか確かめてみてください。
見学時は、下記のようなポイントを確認してみてくださいね。
●先生や子供たちの様子
早ければ0歳から5歳まで、長くお世話になるところです。
先生の雰囲気や、保育園にいる子供たちがいきいきしているかなどを見てみましょう。
●保育園の方針
どんなことに力を注いでいるのか、どんな環境で子供たちを見守っていくのかなど、保育園の方針を伺ってみましょう。
●衛生面
集団生活ですから、衛生面がしっかり行われているかどうかが肝心です。
トイレは清潔か、歯ブラシは消毒しているかなどを確認してみましょう。
保育園でカトラリーや歯ブラシを持参するのは何歳から?
ここからは、保育園に入所後について、お話ししていきます。
一般的な保育園では、お昼ご飯は給食である場合が多いですよね。
働くパパさんやママさんにとっては、お弁当をつくる手間が省けてとても助かります。
それぞれの年齢に合わせた栄養管理の行き届いた献立で、家では偏食ぎみの子供も、先生やお友達と一緒に食べるとモリモリ食べられてしまう子もいますよね。
「保育園の給食で大きくなった」なんて思う親御さんは、多いのではないでしょうか。
給食の内容は保育園によって違いがありますが、0歳から2歳までの子供の場合、食事をするときのエプロンのみで、主食やカトラリーの持参は少ないようです。
3歳ぐらいになると、おかずは保育園で用意してくれますが、主食となるご飯やカトラリーは持参するケースが多いのではないでしょうか。
土曜日の特別保育などでも、用意するようにお願いされるかもしれませんね。
それに伴い、歯ブラシの持参もこの時期に多いですよ。
今回注目していく、カトラリーや歯ブラシなどの消毒について、詳しく見てみましょう。
保育園で使うカトラリーは煮沸消毒ができるものがおすすめ
まず、保育園の給食で使うカトラリーの消毒についてです。
強く消毒にこだわってしまうと神経質になってしまいますが、直接口に運ぶカトラリーは、清潔を心がけないと、食中毒の原因にもなります。
そこでおすすめしたいのが、煮沸消毒のできるカトラリーを選ぶことです。
熱湯で消毒する昔ながらのシンプルな消毒方法ですが、子供が口につけることを考えると安心感の得られる消毒方法ですよね。
煮沸消毒が可能でないカトラリーを煮沸してしまうと変形したり溶けてしまったりするため、必ず煮沸消毒ができるものを選びましょう。
【用意するもの】
・カトラリーが入るサイズの鍋
・トング
・綺麗な布を2枚
・乾いた清潔な布を1枚
【煮沸消毒の手順】
①布2枚を、鍋の底に敷きます。
②カトラリーを布の上に置いて、カトラリーが完全に浸るくらいの水をいれます。
急激な温度変化を招かないためにも、水は常温のものにしてくださいね。
③強火にかけて沸騰したら、5分煮ます。
ただし、ゴム製の部分があるカトラリーは、変形してしまうこともあるため、沸騰したら早めに取り出してください。
④トングを使ってカトラリーを取り出して、乾いた清潔な布の上で乾かせばOKです。
次項では、給食を食べたあとに歯を磨く、歯ブラシの選びかたや消毒方法を見てみましょう。
月齢に合った歯ブラシの選びかた
おいしい保育園の給食を食べ終わったら、歯磨きの時間です。
子供の歯ブラシを選ぶポイントを、月齢別に見てみましょう。
★歯のはえはじめ~6ヵ月
これから離乳食をはじめようとする子供は歯ブラシで磨く必要はなく、保育園でも歯磨きの時間は設けられていない場合が多いです。
ご自宅では、清潔なガーゼなどでやさしく拭いてあげてください。
使ったガーゼは煮沸消毒などをして、清潔を保ちましょう。
★7~11ヵ月
離乳食がはじまった月齢の子供たちの場合、歯ブラシを保育園に持参することは少ないですが、ご自宅で使うときは、ヘッドの大きさに注目してみてください。
子供の口に入りやすい、小さめの歯ブラシを使いましょう。
また、安全ガードのついたものや、噛んでも劣化しないゴム製の歯ブラシがおすすめです。
★1歳半~2歳
奥歯が生えはじめるころになると、なんでも自分でやろうとする気持ちが芽生えてきます。
子供が好きなキャラクターが描かれているものや、子供でもしっかり持つことができる歯ブラシを選んでみましょう。
★3~5歳
このくらいの月齢になると、保育園で歯ブラシを持参もするようになってきますよね。
ほかの子の歯ブラシと自分の歯ブラシを間違わないように、シールやマークなどで目印をつけてあげるといいですよ。
歯ブラシは歯茎や歯を傷つけにくい、毛先が丸く加工されているものがおすすめです。
まだ乳歯なので、柔らかめの硬さにしましょうね。
歯ブラシは煮沸消毒できない?!
子供が歯ブラシを使うようになると、気になるのは衛生面です。
子供のみならず、大人の使う歯ブラシにも、多くの細菌がいることはご存知でしょうか。
脅かすわけではありませんが、保管状況が最悪の場合、トイレに溜まっている水よりも汚いレベルにまで達するそうです。
こうなると、毎回新しい歯ブラシを使いたくなりますが、もともと口のなかは細菌だらけですし、コストを考えても現実的ではないですよね。
それならば、保育園で使うカトラリーを煮沸消毒したように、歯ブラシも煮沸消毒すればいいのではないかと感じますが、市販の歯ブラシは樹脂でできているため、変形してしまう恐れがあります。
変形しなかったとしても、毛先の劣化にもつながるため、得策とはいえません。
では、こうした歯ブラシを清潔に保つためには、どうすればよいのでしょうか。
また、保育園ではどのように歯ブラシを管理しているのでしょうか。
歯ブラシを殺菌・消毒できる保管庫
保育園によっては、歯ブラシを消毒をしないところもありますし、消毒をしてくれる保育園もあるのが現状です。
消毒方法もまちまちで、消毒液につけておく方法もありますが、最近では歯ブラシを殺菌乾燥させる保管庫を導入しているところもあるようですよ。
遠赤外線放射熱風が歯ブラシの殺菌と消毒を行ってくれるため、口腔感染症の予防にもつながっています。
メーカーによって変わりますが、1個の保管庫で25本から35本ほどの歯ブラシを一度に殺菌・消毒ができます。
保育園だけでなく、老人ホームなどでも活用していますよ。
使用方法も簡単で、濡れたままの歯ブラシを立てて入れたら、スタートボタンを押すだけです。
約1時間ほどで、殺菌と消毒ができます。
ご家庭でも導入したいところですが、お値段が気になりますよね。
そこで、ご家庭でも歯ブラシを清潔に保つための保管方法をお伝えします。
まず、歯磨きが終わったら、水でしっかり毛先を動かして洗いましょう。
まずは大人がお手本として、子供に洗いかたを見せてくださいね。
そして、キッチンペーパーなどで水気を切り、風通しのよい場所で保管します。
このとき、ほかの歯ブラシと接触しないようにしましょう。
歯ブラシをしっかり乾燥させることで、菌の繁殖を防ぐことができます。
2本歯ブラシを用意して交互に使うと、もう1本の歯ブラシをしっかり乾燥させることができますよ。
楽しく清潔に歯を磨こう!
毎日使うものだからこそ、清潔を心がけたいですよね。
歯ブラシでいえば、1ヶ月に1回新しいものへ交換することを推奨しています。
子供でも使いやすく、歯磨きが楽しくなるような工夫をして、口腔感染を防ぎましょう。