街で見かけるお洒落な男性のイメージは、「清潔感のある服装で、きちんと手入れされた革靴を履いている」人たちでしょう。
「クラークス」は、男性に人気の高いシューズブランドのひとつです。
高級感のあるレザーやスエードを使用したものが多く、ベーシックなデザインはどんな服装にも合わせやすいのが魅力です。
「ナタリー」はクラークスの革靴の中でも定番中の定番と言われています。
独特な存在感があり、スクエア型のつま先がコーディネートの良いアクセントになっています。
今回はクラークスのお洒落な革靴、ナタリーの特長、お手入れ方法などをご紹介していきます。
クラークスの歴史
「クラークス」はイギリスの靴のブランドです。
サイラス・クラークスとジェームス・クラークスの兄弟によって、1825年にイギリスで創業しました。
ファッション業界において、自分の名前をブランドにするのは当時から一般的なことでした。
「デザートブーツ」はクラークスの代表的な靴で、名前だけならご存知の方も多いのではないでしょうか。
「デザート」は、ここでは「砂漠」を指します。
当時、戦時中に砂漠で履いていた、クラークス自身の靴がヒントになったと言われています。
しかし当時のイギリスでは斬新すぎるデザインのため、一般ユーザーには全く理解されませんでした。
そこでカジュアルファッションが流行していた、アメリカの展示会に目につけ出品したのです。
すると、見た目のかわいらしさに人気が高まり、東海岸でブームが巻き起こったのです。
お手入れをすれば長く愛用できるデザートブーツは、その後レザーブーツの代表となりました。
今でも世界中で愛され、クラークスの代表的な靴になったのです。
そしてその後「ワラビー」や「ナタリー」などの、人気の高い革靴も生まれました。
現在もイギリスに本拠地を置き、そこから世界中に向けて自社ブランドを発信し続けています。
クラークス・ナタリーの特長
「ナタリー」はクラークスの革靴の中でも定番中の定番と言われています。
お洒落な男性に人気の高い革靴として有名です。
基本的に「革」「スウエード」素材のものが、定番商品となっています。
カラーは毎シーズンごとに新色を発売しているので、たくさんの種類の中から好みの色を選ぶことができます。
どんな服装にも合わせやすい、シンプルで飽きのこないデザインです。
同じ定番の革靴「ワラビー」とデザインが似ていて、足先からかかとまでラバーで優しく覆われています。
履き口を囲い込むように縫い付けられたレザーはツヤ感があり、シンプルなデザインのアクセントになっています。
クラークスの革靴は柔らかく履きやすい、という特長があります。
本来革靴のイメージは「硬くて、足になじむまで時間がかかる」などありますが、ナタリーはとても履き心地がいいのです。
履けば履くほど足に馴染んでいくでしょう。
そしてきちんとお手入れすれば、10年以上履き続けることもできます。
ナタリーならではのフォルム、快適な履き心地の良さから男女問わず人気の高い革靴です。
続いてナタリーのお手入れ方法をご紹介していきます。
クラークス・ナタリー「スエード靴」のお手入れ
クラークスのナタリーはどのようなお手入れが必要でしょうか。
ナタリーは「革」、「スエード」と種類がありますが、まずはスエード素材のお手入れ方法をご紹介します。
スエードとは「革の裏側を毛羽立てた」柔らかい素材のことを言います。
毛羽立っているので汚れに強く、水分も弾く特性があります。
革靴に塗るクリームは毛羽立ちをなくしてしまうので、使用しないように注意しましょう。
スエード靴の基本的なお手入れは、たったの2つだけです。
流れとしては、
①スエード用ブラシで靴全体をブラッシングをします。
②スエード用の防水+補色スプレーをかけます。
となります。
革は雨に弱いですが、スエードは雨の日にこそ履くべきと言われるほど「雨や汚れに強い」のです。
そのためお手入れ時は、防水スプレーを忘れずにかけて下さい。
お手入れの目安ですが、1ヶ月に1回程度で大丈夫です。
スエード靴は革靴よりもお手入れが簡単で、オールシーズン使える万能アイテムです。
定期的にお手入れをして、長く愛用しましょう。
クラークス・ナタリー「革靴」のお手入れ
続いてクラークス・ナタリーの革靴のお手入れ方法をご案内します。
ナタリーの革靴は「銀付き革」「ガラスレザー」と2種類あります。
「銀付き革」は革本来の味を生かした靴となっています。
「本物の革靴を履きたい、味わいたい」のであれば銀付き革がおすすめですが、しっかりとしたお手入れが必要になってきます。
一方の「ガラスレザー」は皮の表面にコーティングを施している革靴になります。
傷が付きにくく、防水性があるのが特長です。
本来革製品は水に弱いですが、コーティングをすることで雨の日も使用できる造りになっています。
そのため銀付き革よりもお手入れが簡単になります。
ガラスレザーのお手入れの流れとしては、
①柔らかい布に皮革用ローションを出し、靴全体に塗り込みます。
②仕上げ用に乾いた布で磨き、光沢を出します。
となります。
これだけで自然にツヤが出てくるのでとても簡単です。
よく街で光沢のあるツヤツヤな靴を見かけますが、それがこのガラスレザーなのです。
クラークス・ナタリー「銀付き革」のお手入れ
続いてはクラークス・ナタリーの「銀付き革」のお手入れ方法をご紹介します。
先ほどのガラスレザーよりも本格的なお手入れが必要になってきます。
手順をご説明します。
①まず、馬毛ブラシで靴全体をブラッシングします。
隙間に入っているほこりやゴミを落としていきましょう。
②汚れを落とし終えたら、クリームを塗っていきます。
無色または同系色の革用クリームを柔らかい布にとって、靴全体に塗ります。
クリームはたくさんつけるとシミの原因になるので、注意が必要です。
薄く、全体に伸ばすように、均一に塗りましょう。
③次に、乾いた布で拭き取ります。
こうすることで革に光沢が出てきます。
④最後に、防水スプレーを靴全体にかけます。
雨や汚れがつきにくくなりますので忘れずに行って下さい。
また、余裕があればシューツリーで靴の形を整えておきましょう。
お手入れ方法のご説明は以上になります。
お手入れをする頻度ですが、2か月に1度くらいが理想です。
簡単な汚れ落としは数分でできるので、革靴を履いた日は家に帰ったら行いましょう。
長く愛用するには日ごろのメンテナンスが大事です。
雨に濡れた場合のお手入れ方法
「クラークスのナタリーを履いていたら、雨に降られて、濡れてしまった…」
革靴を履いていて、雨に濡れてしまったことはありませんか。
革は雨にとても弱いです。
急な雨で革靴が濡れてしまったら、どのようにお手入れすればいいでしょうか。
実は普段のお手入れのように、自分で対処できるのです。
手順をご案内します。
①まず、泥などの汚れを落とします。
その後乾いた布で濡れている部分を優しく拭きます。
②靴の中に湿気が溜まっているため、新聞紙を丸めて詰めておきます。
日陰で風通しの良い場所で乾かします。
③靴が完全に乾いたら、革用クリームを塗っていきます。
全体に薄く延ばすように塗ってください。
④最後に靴全体に防水スプレーをかけます。
シューツリーで形を整えたら終了となります。
靴を乾かした後の作業は、普段のお手入れと一緒です。
注意点としては、濡れた後にドライヤーで熱風をあてたり、直射日光に長時間あてないようにしましょう。
ひび割れが起こる原因になります。
また、雨に濡れた革靴をそのままの状態で放置しても、ひび割れの原因になります。
長くきれいに使うためにも、雨に濡れたら必ずにお手入れしましょう。
長く愛用したいクラークスお洒落なナタリー
クラークスのナタリーについてご紹介させていただきました。
お洒落な男性から支持されている、歴史のある革靴だということがわかりました。
長年愛されているブランドは、素材やデザインが変わらず、洗練されていくものだと感じました。
ファンから望まれることは「変わらない」ことなのかもしれません。
革靴は履けば履くほど自分の足に馴染んできて、快適な履き心地になっていきます。
革製品にお手入れはつきものです。
きちんとメンテナンスして、長く使えば使うほど、革の味も愛着も増していくことでしょう。