足の臭いにお悩みの方は多いと思います。
さまざまな対策方法がちまたにあふれていますが、中でも「重曹」を使ったものは多くあります。
本当に「重曹」を使うと、足の臭いは取れるのでしょうか。
そこで今回は、なぜ「重曹」が足の臭いに効くのか、どうやったら効果的に使うことが出来るのか、ご紹介していきます。
何をやっても足の臭いが取れないという方は、ぜひ試してみてください。
足の臭いはなぜ取れない!臭いの原因は何か?
一日の仕事が終わって靴を脱いだ時に漂う、あの嫌な足の臭いの原因は何なのでしょうか。
毎日、お風呂で足を洗い、靴下も取り替えているのに、一日経つと臭ってしまいますよね。
その足の臭いの原因は、「雑菌」です。
「雑菌」が繁殖する時に臭いを発生させるのです。
もともと足は汗をかきやすく、一日約200mlの汗をかくと言われています。
また、足には雑菌のエサになる古い角質や皮脂も豊富にあり、一日中靴で密閉されているので、高温多湿を好む「雑菌」が繁殖するのにとても適した環境なのです。
「雑菌」が放つ納豆のような足の臭いは「イソ吉草酸(イソキッソウサン)」が原因です。
しかも、この「イソ吉草酸」は、洗ってもそう簡単には取れないので、洗った靴下が臭ったり、毎日履く靴に臭いが蓄積されます。
洗ったはずなのに足の臭いが取れない方は、「イソ吉草酸」を落としきれていないのではないでしょうか。
それでは、「イソ吉草酸」に効果を発揮する「重曹」を使った、足の臭い解消法をご紹介していきましょう。
なかなか取れない足の臭いには「重曹」が効果的!
男性で「重曹」と聞いて、すぐに思い浮かぶ方はあまりいないと思います。
「重曹」は、正式には「炭酸水素ナトリウム」、別名を「重炭酸ナトリウム」または「重炭酸ソーダ」と言い、通称として「重曹」と呼ばれています。
通常白い粉状のもので、調理の下ごしらえや、クッキーのサクサクした食感を出したり、パンケーキを膨らませるのに使われています。
最近では、汚れ落としとして注目されているので、掃除用の製品として耳にした方もいるかもしれません。
では、この「重曹」が、なぜ足の臭いに効果的なのでしょうか。
それは、「重曹」は水に溶かすと「アルカリ性」になる性質があるからです。
なかなか取れない足の臭いの原因「イソ吉草酸」は「酸性」です。
ですから、「アルカリ性」と「酸性」、このふたつを混ぜ合わせることで中和され、足の臭いをなくすことが出来るというわけです。
しかも、先程もお話ししたように「重曹」は、食品にも使われるものなので直接肌に触れても安全です。
また「重曹」は、100均ショップやスーパーなどでも安価で手に入り、手軽に試せます。
では、次に「重曹」の効果的な使い方についてご紹介しましょう。
足の臭い対策には手軽な「重曹足湯」がおすすめ!
では早速、なかなか取れない足の臭いに効果的な「重曹足湯」のやり方をご紹介します。
【重曹足湯のやり方】
《用意するもの》
・足首まで入るくらいの洗面器などの容器
・食用の重曹 小さじ1~2杯
・お湯 40~43度くらい
1.足の汚れを簡単に落とします。
2.洗面器などの容器にお湯を入れます。
3.食用の重曹をよく溶かします。
4.足を入れ、10~15分程つかります。
5.角質がやわらかくなったら、足をこすり合わせて角質を取りましょう。
6.足をよくすすぎ、重曹をしっかり落としてください。
最初は、重曹を小さじ1~2杯からはじめて、足の臭いに合わせて重曹の量やつかる時間を調整してください。
肌に直接触れるので、掃除用ではなく、必ず食用の重曹を使ってください。
また、先程もお話ししたように「重曹はアルカリ性」です。
「角質は弱酸性」なので、ここでも中和の作用が発揮され、角質除去がしやすくなります。
「雑菌」のエサである古い角質を「重曹足湯」で、しっかり取っておきましょう。
特にかかとは、皮脂腺がないので乾燥しやすく角質が厚くなるので、念入りに落としてください。
それでも取れない足の臭いには「重曹」に「酢」をプラス!
先程、「重曹足湯」をご紹介しましたが、それでもなかなか足の臭いが取れない場合は、「酢」プラスして「炭酸足湯」にしてみましょう。
炭酸は、さらに角質をやわらかくし、皮脂や汚れを落とします。
洗っても、重曹足湯をしても、足の臭いが取れないのは、爪や指の間に蓄積された皮脂汚れが原因の場合もあるので、「炭酸足湯」でさらにしっかり足をケアしましょう。
【炭酸足湯のやり方】
《用意するもの》
・足首まで入るくらいの洗面器などの容器
・食用の重曹 小さじ2杯
・食用の酢 小さじ1杯
・お湯 40~43度くらい
1.足の汚れを簡単に落とします。
2.洗面器などの容器にお湯を入れます。
3.食用の重曹をよく溶かします。
4.次に酢を入れると炭酸ガスが発生します。
5.足を入れ、10~15分程つかります。
6.角質がやわらかくなったら、足をこすり合わせて角質を取りましょう。
7.足をよくすすぎ、炭酸成分をしっかり落としてください。
「酢」の代わりに「クエン酸」を小さじ1杯入れても同じような効果が期待出来ます。
なかなか取れない靴下の臭いにも「重曹」が効果的!
「足の臭いケアは出来たけれども、靴下の臭いが取れない」という方には、洗濯に「重曹」を使うことをおすすめします。
せっかく、足の臭いをなくしたのに、靴下に雑菌が残ったままだと、履いてから1~2時間で「雑菌」が繁殖し、臭いを放ちます。
靴下の臭いが気になったら、「重曹」でつけ置き洗いをしてみてください。
【靴下のつけ置きの仕方】
《用意するもの》
・少し小さめの洗面器
・ぬるま湯
・重曹 大さじ1~2杯
1.洗面器にぬるま湯を入れます。
2.重曹を大さじ2~3杯入れてよく溶かします。
3.靴下を浸して、2時間~1晩つけ置きします。
4.靴下を軽く絞って、他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗います。
この時に使う「重曹」は食用でなくても大丈夫です。
つけ置きすることで、靴下についた「イソ吉草酸」を中和でき、角質や皮脂が落としやすくなります。
ぜひ試してみてください。
先程、ご紹介した「重曹足湯」を行ったあとのお湯を使って靴下のつけ置きをすると、手間も省け、節約にもなりますね。
なかなか取れない足の臭いは「靴」にも原因あり
足の臭いの原因となる、足や靴下のケアをしても、足の臭いが取れない場合は「靴」にも原因があります。
何度も言いますが、足の臭いの原因は「雑菌」です。
「雑菌」は高温多湿を好みます。
毎日同じ靴を履いていると、湿気が飛ばないうちにまた靴を履くことになり、体温と汗で靴の中が蒸れて「雑菌」が繁殖するというサイクルに陥ってしまうのです。
そのため、足に雑菌を増やさないよう、履き替え靴を2~3足以上用意しておくと良いでしょう。
その日履いた靴は、風通しの良い場所に置いて乾燥させることも大切です。
そのまま靴箱にしまってしまうのは避けましょう。
また、「重曹消臭バッグ」を作って靴の中に入れておくと、臭いが中和され、重曹が湿気も吸ってくれるので一石二鳥です。
【重曹消臭バッグの作り方】
《用意するもの》
・古い靴下か布
・輪ゴムまたは紐
・重曹
1.古い靴下や布に重曹をゴルフボールくらい入れます。
2.重曹が出ないように輪ゴムや紐でしっかり口を止めます。
3.靴の中に入れて置いておきます。
4.効果は3か月程なので、期間がきたら重曹を入れ替えます。
このように簡単に出来る「重曹消臭バッグ」をいくつか作っておけば、靴の消臭が出来ますね。
また、靴の中だけではなく、湿気や臭いが気になる靴箱の中などに置いておくのもおすすめです。
「重曹」を使って足の臭いを解消!
ご紹介したように、なかなか取れない足の臭いは、足、靴下、靴を一緒にケアしていくことでかなり軽減されます。
「重曹」を使うことで、足の臭いが中和され、角質が取り除きやすくなるので、「雑菌」の繁殖が抑えられます。
安価で手に入りやすい「重曹」は、足の臭い対策の強い味方です。
どれも手軽に出来る方法ですので、ぜひ試してみてください。