足の臭いの原因は靴下にあった!?臭わせない靴下の素材選び

ふと靴を脱いだ瞬間に、足元から嫌な臭いがすることってありませんか?

この嫌な臭いの原因は、実は靴下の素材が大きく関係しているともいわれています。

ここでは、足の臭い対策に最適な、靴下の素材について考えていきましょう。

そもそもなぜ足の臭いは発生するの?

足の臭いの原因は、皮膚に存在している常在菌の繁殖にあるといわれています。

実は、足の裏にはたくさんの汗腺があり、体の中でも特に汗をかきやすい部分です。

足が汗をかくと、皮膚についている汚れやアカと混じり合って細菌のエサとなります。

この細菌がエサとなるこれらの皮脂やアカを分解するときに、臭い物質を発生させます。

これが足の臭いの主な原因です。

通常、皆さんがスニーカーや革靴などを履く際には靴下を履かれると思いますが、足が長時間靴下に覆われた状態ですと、その中で温度共に湿度も上昇しやすくなります。

汗で靴下の中が蒸れた状態になると、細菌はどんどん繁殖を広げそれに伴って臭いもどんどんきつくなります。

では、足の臭いに靴下の素材はどう関係しているのでしょうか。

続いて、靴下の素材について考えてみましょう。

靴下はどんな素材でできている?

靴下に使用される素材は、メーカーなどによってもさまざまです。

以下代表的な素材についてご紹介します。

●天然素材
・綿
・麻
・ウール
・アンゴラ
・シルク

●化学繊維
・ナイロン
・ポリエステル
・アクリル
・ポリウレタン

まだまだありますが、代表的な素材はこのような素材です。

また、靴下の素材を見てみると分かると思いますが、1つの素材だけでなく複数の素材が組み合わさって作られていることが多いです。

例えば、「綿・アクリル・ポリエステル・ポリウレタン」などの組み合わせです。

実はこの組み合わせられているものによっては、吸収性に劣る素材もあるのです。

そもそも、足の臭いの原因は汗の水分が靴下内に溜まり菌が増殖することにあります。

つまり、吸収性の悪い素材の靴下を使用していると常に靴下が蒸れた状態になり、足が臭くなりやすくなります。

靴下の臭いには効果あり?抗菌防臭効果とは

靴下のパッケージを見ると、「抗菌防臭加工」などをアピールしているものも多くあります。

こういった靴下は、主に2つの手法で作られます。

・抗菌剤でコーティング加工されたもの
・繊維に抗菌剤を染み込ませたもの

これらの靴下には、たしかに靴下についた菌の繁殖を抑制する効果があるため、靴下の臭いを防ぐ効果はあります。

ただし、足の臭いに関しては効果があるかといわれたら、微妙なところです。

先ほどもお伝えした通り、足の臭いの原因は足が汗をかいて蒸れることにありますから、抗菌防臭加工をしてある靴下の臭いを防ぐことができたとしても、足の臭いを防ぐことにはなりません。

また、抗菌防臭加工の靴下に使用されている素材として、吸収性の悪い化学繊維が大半に使用されていては、汗をうまく吸収することができず、足の臭いが発生してしまうことが考えられます。

また、この抗菌防臭加工は、洗濯によって効果がどんどん減少することも考えられます。

よって、足の臭い対策としては抗菌防臭加工が施されているからといっても、過度に期待しすぎないほうがいいということですね。

やはり一番の対策法としては、靴下内の蒸れを解消することにあります。

足の臭い対策に効果的な靴下の素材って?

足の臭い対策としては、いかに靴下の中を湿気がこもった状態にしないかが重要となります。

そのためには、靴下の素材が大きく関係してきます。

靴下の素材には、大きく分けて「天然素材」と「科学繊維」に分かれますが、ここでおすすめしたい素材としては断然「天然素材」になります。

では、オーソドックスな天然素材それぞれの特徴を見ていきましょう。

●綿

特に身近である「綿」は、吸収性に優れ、熱にも強く丈夫であることが特徴です。

ただし、シワになりやすく収縮しやすい性質があるため、洗濯や乾燥機にかけると縮んでしまうというデメリットがあります。

●麻

続いて麻ですが、通気性に優れ清涼感があり、丈夫であることが特徴です。

しかし、シワになりやすく毛羽立ちやすいという特徴があります。

●ウール

ウールは羊毛から作られた動物繊維で、肌触りがよく温かいのが特徴です。

また、吸収性にも優れており、夏は涼しく、冬は温かいといったメリットがあります。

ただし、熱に弱く毛が固まりやすいことがデメリットとして挙げられます。

●アンゴラ

アンゴラも羊毛と同じく、動物繊維の一種です。

高い断熱性と吸収性に優れた素材になります。

また、動物繊維ならではの滑らかな触り心地はとても気持ちのよいものです。

ただし、毛が抜けやすく、静電気が起こりやすいというデメリットがあります。

●シルク

シルクも、吸収性に優れた素材です。

光沢のある質感は、とても高級感があります。

ただし、非常にデリケートな素材であるため、洗濯や保管に手間がかかる等のデメリットがあります。

ここでは、それぞれの特徴についてご紹介しました。

やはり化学繊維に比べると、天然素材は優れた吸収性があります。

靴下を選ぶときは、何の素材が使われているのか、また何%配合されて作られているかを一度確認してみましょう。

足の臭いには靴下の素材だけでなくトータルで考えること

いくら、汗の吸収性に優れている素材だったとしても、靴や足自体が清潔でない状態の場合、根本的な臭い対策とはなりません。

つまり、靴下だけでなく、靴や足トータルで考えて清潔に保つことが重要になるのです。

毎日同じ靴を履いている方は、靴下がいくら吸収性のよいもので清潔にしてあったとしても、靴内にこびりついた臭いが靴下に移り、結果足の臭いにつながってしまうことも少なくありません。

ですから、靴はなるべくローテーションをして履き、足もアカや汚れなどを毎日きれいに取り除くようにしてください。

また、靴を収納する際も、湿気の多い場所に保管している場合は注意が必要です。

靴には、臭いのもとになる雑菌が少なからず繁殖している状態です。

保管している場所の湿度が高いと、雑菌が繁殖しやすくなり、臭いの原因となります。

なるべく風通しのよい場所に保管し、湿気がこもりやすい場所ならば、湿気取りや竹炭などを置いたりして菌の繁殖を防ぎましょう。

足の臭いには足用の制汗剤を使用するのも効果的

ここまで、足の臭いの原因や靴下の素材などについてご説明してきました。

足の臭い対策としては、足や靴をトータルで見て清潔にすることが重要です。

また靴下は、なるべく吸収性のよい天然素材を選ぶことです。

汗をかきやすい方であれば替えの靴下を持ち歩き、汗をかいたら交換してしまうのもよい方法ですね。

できるだけ、清潔な状態を保つことができるよう、工夫していきましょう。

では最後になりますが、足の制汗剤についてご紹介していきます。

制汗剤はその名の通り、汗を抑制するのが目的です。

制汗剤と聞くと、脇に塗るタイプのものを思い浮かべる方も多いと思いますが、足用の制汗剤もさまざまなメーカーから販売しています。

足に制汗剤を塗ることで、汗を抑制し菌が繁殖しにくい環境にすることができます。

何度もいいますが、汗をかくことで菌が増殖しますから、足の臭い対策としては有効な方法です。

そのような対策をした上で、さらに汗の吸収性のよい素材の靴下を選んでいただければ、大いに臭いは改善されることに期待できると思います。

臭わせない靴下選び

「靴下の素材なんて気にしたことがない」という方も多いのではないでしょうか。

もし足の臭いで悩まれているのならば、ぜひ靴下の素材にも注目してみてください。

足の蒸れを防げる素材を履けば、臭いも軽減するかもしれません。

また、靴下だけでなく靴や足が臭いの原因の可能性もあります。

トータルで考えて足元を清潔に保ちましょう。