「お腹に贅肉がつくのは簡単なのに、落とそうと思っても、なかなか落ちなくて困る」という話をよく耳にします。
できることなら、贅肉の無いすっきりとした体型を維持したいものですよね。
ここでは、お腹についてしまった贅肉を、食事の管理や運動だけではなく、毎日のちょっとしたマッサージを加えることで、すっきりとした体型維持に役立つ方法をご説明していきます。
お腹に贅肉はなぜつくのか?
誰も望んでいないのに、なぜお腹に贅肉はついてしまうのでしょうか?
気になる贅肉には、二種類の脂肪があります。
「皮下脂肪」と「内臓脂肪」です。
見分け方は、自分でお腹の皮膚をつまんで、触って確認できるのが「皮下脂肪」で、目に見える贅肉と言えます。
エステなどで、お腹の贅肉をマッサージして動かしている映像を見たことがあるかもしれませんが、あれは皮下脂肪がつかまれているということになります。
もう一つの「内臓脂肪」はその名の通り、体の内部にある内臓周りについている脂肪のことを指します。
こちらは目で見ることができません。
隠れ肥満という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、こちらは気づかずについている贅肉と言えます。
それぞれ贅肉がつく理由は違いますので、まずはそれぞれの贅肉が蓄積される原因についてご説明します。
「皮下脂肪」がつく主な理由は、カロリーの過剰摂取と運動不足です。
摂取したカロリーが、消費したカロリーより上回ると余ったカロリーが、贅肉になってしまいますので、生活習慣が引き起こす贅肉と言えます。
「内臓脂肪」がつく主な理由は、こちらも生活習慣が原因ではありますが、その中でも食生活が大きく関係しています。
例えば、ファーストフードやコンビニ弁当を食べる機会が多い方、それ以外でも脂っこい食べ物を好んで摂取される方、お酒を飲む機会の多い方に蓄積される贅肉と言えます。
その他、喫煙やストレスが原因でも蓄積されることがあり、女性に比べて男性につきやすいという特徴がある贅肉です。
お腹についた贅肉はなぜ落ちないの?
お腹につく贅肉は、生活習慣が原因で蓄積されることがご理解いただけたと思います。
では、生活習慣を改善すれば、贅肉を落とすことはできるのでしょうか?
結論から申し上げると、生活習慣を改善すれば贅肉を落とすことはできます。
ただし、それなりの努力が必要で、その努力に志半ばで挫折する方が多いため、一度ついた贅肉は落ちにくいと言えます。
体についてしまった脂肪は、通常安定した固形の状態にありますので、安定したままでは燃焼することはありません。
では、どのような状況で脂肪は燃焼するのでしょうか?
簡単に仕組みをご説明しますと、運動をすることによって体温が上昇します。
そうしますと、脂肪分解酵素が働き活性化され、脂肪が「脂肪酸」に分解され血中に溶け出します。
その「脂肪酸」が必要に応じて、筋肉細胞に取り込まれ燃焼されるということになります。
今回は、マッサージを活用して、贅肉を落とす方法を後ほどご説明しますが、残念ながらマッサージをするだけは脂肪燃焼の効果は少なく、急激な贅肉の減少が望めるわけではありません。
そのため、贅肉を落とすためにはマッサージだけでなく運動も取り入れることが重要と言えるでしょう。
お腹についた贅肉を落とすのにマッサージはなぜおすすめ?
では、なぜマッサージをすることをおすすめしているのでしょうか?
その理由は、マッサージのやり方によっては、お腹の贅肉が落ちるサポートをしてくれるからです。
先程、脂肪が燃焼する仕組みについてご説明しましたが、普段の生活を振り返るとどうでしょうか?
仕事の都合で運動をする時間が確保できなかったり、外食が多くついつい脂肪の多い食事になったり、仕事のつきあいでお酒を飲む機会が多かったり、ストレスが溜まったりと、生活改善だけでお腹の贅肉を落とすための阻害要因が多いのが実情でしょう。
今回マッサージをおすすめしている理由は、マッサージにより体の浮腫み(むくみ)が解消され、脂肪が燃焼されやすくなるという効果が望めるからです。
また、贅肉の中でも、脂肪より落としにくい「セルライト」と呼ばれるものがありますが、これは脂肪と体の老廃物が結びついたものです。
マッサージにより、老廃物の代謝が促進され、より効果的に脂肪を燃焼させることができるようになります。
日々摂取するカロリーを計算したり、長時間運動をすることは望ましいことですが、ちょっとした時間を有効に使えば、脂肪燃焼が促進されますので、忙しい方にぜひおすすめしたい、燃焼サポートの方法ということになります。
お腹の贅肉を落とす効果的なマッサージ方法とは?
お腹の贅肉を落とす助けとなるマッサージは、どのように行うことが効果的なのでしょうか?
まず、いつ行うのが良いかということですが、血行が良い時に行うことが、マッサージの効果を高めますので、入浴中にすることをおすすめします。
湯あたりしやすい方は、入浴後でも構いません。
【マッサージの方法】
①お腹の両側に両手をあてます。
もしくは、掴みます。
手を当てる場合は、拳握りにすると効果がより増します。
②手を左右・上下に動かします。
動かす力は強めの方が効果的ですが、押すような感じでそれぞれ5回程度動かします。
③その後に、みぞおちのところに両手をあてて、手を回転させながら擦ります。
④そのまま、手を強めに押し、両足のつけ根の内側のところまで移動させます。
イメージとしては、体に溜まった老廃物を押し流すようなイメージです。
この動作を10回繰り返します。
たったこれだけでOKです。
このマッサージには、脂肪燃焼を助ける働きとは別に、腸内の環境を整える効果もありますので、ぜひ実践してみてください。
お腹の贅肉を落とすマッサージ!運動プラスで効果倍増!
マッサージをすることで、血流が良くなり、老廃物が代謝され、お腹についた贅肉を落とす助けになることは、ご理解いただけたと思います。
入浴中にマッサージをするだけでも、緩やかな効果は望めますが、より脂肪を燃焼させるためには、運動をすることが望ましいです。
汗が気にならない季節でしたら、入浴後軽いウォーキングなどの有酸素運動をすることで、脂肪燃焼が期待できます。
ウォーキングの時間を確保することが難しい方におすすめしたいのは、入浴中にマッサージをした後に行う腹式呼吸です。
やり方としては、鼻からゆっくり、大きく息を吸い込みます。
その後、5秒~7秒ほど息を止めてから、ゆっくり時間を掛けて息を吐き出します。
その時に、お腹に力を入れて下腹を引っ込めることを意識しましょう。
腹式呼吸はインナーマッスルを鍛えてくれますので、より脂肪の燃焼効果を上げることが期待できます。
その他、湯船で足を動かしたり、手を握ったり・開いたりするなどちょっとした運動を加えてあげることで効果を高めることができます。
お腹の贅肉を落とすには!?食事の仕方も考えよう!
マッサージや運動で、お腹の贅肉を落とす努力をすることは大切ですが、基本はやはり日常の生活習慣、特に食事に気をつけることは大切です。
マッサージと入浴中のちょっとした運動で効果が出てくると、もっと贅肉を落としたいという気持ちになってくるでしょう。
食事療法には、糖質ダイエットをはじめ、食事の内容そのものを見直して、油っこいものを減らしたり、アルコールを控えたりと巷にたくさんの情報があふれていますので、ぜひ参考にしてください。
とはいえ、「それができるのなら、すでにやっているよ!」という声が聞こえそうですので、食事の時にちょっと意識するだけで、効果がある方法を最後にご紹介します。
それは、食べるときに、噛む回数を増やすということです。
一度食べ物を口に入れたら、30回以上噛むことを意識してみてください。
効果としては、満腹中枢が刺激されて、脳が早く満足を感じるようになります。
また、胃腸への負担を和らげて、より良い消化に繋がることが期待できますので、お腹の贅肉を減らす効果は、更にあがることになりますよ。
お腹の贅肉を落として健康な体を手に入れよう!
欧米では、太った人は自己管理ができていない人と見られるそうです。
「他人からどう見られるか?」と言うのも大事ですが、なにより自分自身の健康と生き生きとした毎日を過ごすためにも、体型の維持は大切なことです。
毎日の運動や食事の管理は最初は大変ですが、そこにマッサージ等のちょっとした工夫を加えることで、体型の変化を実感できれば、贅肉を落とすことは、きっと「快感」になってくることでしょう。
「快感」は「健康」につながりますので、ぜひ皆さん実践してみてください。