最近はオシャレに敏感な男性も多く、イメージチェンジにヘアカラーを利用する方も増えてきました。
カラーリングをした髪の毛をそのままにしておくと、根本の部分に新たな黒い毛が生えてきて色が目立ってきてしまいます。
そんな時には根元の何センチかだけを染めるリタッチカラーを試してみてはいかがでしょうか。
この記事ではリタッチカラーを中心に、ヘアカラーについて詳しくお話ししていきます。
リタッチを知る前にフルカラーについて学ぼう!
髪の毛を染めるときに全体を染めるフルカラーは、全体の色が均一になり見た目にもきれいになります。
また、傷んだ毛先などにもカラーを入れることになるので、一見すると傷みの無いきれいな髪の毛を演出することができます。
しかし、実際には全体を染めるフルカラーは、髪の毛へのダメージがとても大きいのです。
見た目にはダメージが無いように見えるのですが、髪の毛の内部はカラー剤によりダメージが蓄積しています。
根元部分が気になる度に毎回フルカラーをしていると、髪の毛へのダメージはどんどんと進行していきます。
そのため、根元部分だけの何センチかだけを染めたいという場合には、リタッチカラーを試してみてください。
おすすめなのは、フルカラーとリタッチカラーを交互に取り入れることです。
料金や時間面でのバランスが取れるのはもちろん、髪の毛へのダメージも少なくなります。
リタッチカラー2~3回の内フルカラーを1回ぐらいのペースで組み合わせれば、髪色もきれいに維持することができます。
リタッチカラーとは?メリットとデメリット
それでは、リタッチカラーについてお話ししていきます。
リタッチとは簡単に言い換えると「根元染め」のことです。
一度カラーリングをして伸びてきた部分の髪の毛のみを再びカラーリングすることで、全体の髪の毛の色を均一にすることができます。
リタッチカラーのメリットは「低料金」「施術時間の短縮」「毛の傷みが少ない」ということです。
フルカラーでのデメリットを補ってくれるのが、リタッチカラーです。
この3点以外にも、パーマや縮毛矯正を当日同時に行うことができるという利点も挙げられます。
髪の毛へのダメージが大きいフルカラーでは、同じ日にパーマや縮毛矯正をかけられないことが多いので、この点はメリットとして挙げられます。
デメリットとしては、「毛先の色落ちをカバーできない」ということです。
カラーをした髪の毛は、どうしても毛先部分が色落ちしてきてしまいます。
しかし、根元の部分だけを染めるリタッチカラーでは、その毛先部分の色落ちをカバーできないのです。
このようにメリットもデメリットもあるリタッチカラーですが、リタッチが必要になってくるのは、髪の毛の伸びた部分が何センチになったらなのでしょうか。
リタッチは何センチから?頻度や注意点
ヘアカラーをしている人は、根元部分が何センチ伸びるとリタッチを考え始めるのでしょう。
リタッチをする頻度は個人によってもばらつきはあるのですが、おおよそ1~2ヶ月に一度くらいの方が多いようです。
髪の毛は1ヶ月に1.2~1.3センチ伸びると言われています。
先ほどの話と合わせると、約1.2~2.5センチ程根元部分が生えてくると、気になり始める方が多いということです。
なかには、少しでも黒い部分が生えてくると気になってしまい、頻繁にリタッチを繰り返してしまうという方もいるでしょう。
しかし、リタッチは頭皮に近い部分を染めるカラー方法です。
頭皮へのダメージを考えるなら、少なくとも1ヶ月半~2ヶ月ほどは間隔を空けるようにしましょう。
美容室で髪の毛を染める方の場合は、注意しなければならない点があります。
それは、「リタッチする根元部分の髪の毛の長さ」です。
リタッチは根元から2センチ以内に設定している美容院がほとんどです。
この範囲を超えてしまうと、リタッチではなくフルカラーとしてのオーダーとして扱われる場合もありますので、事前に確認を取ることをおすすめします。
リタッチの際はいつも美容院にお願いしているという方も多いかと思いますが、リタッチは市販のカラー剤を使って自宅で染めることも可能です。
根元部分が何センチでも大丈夫!セルフリタッチのコツ①
前項では、美容院でのリタッチは2センチ以内ということをお話ししました。
しかし、自宅でのセルフリタッチならば、リタッチ部分が何センチになったとしても、市販のカラー剤の料金だけでリタッチが可能です。
自宅でセルフリタッチする際は、カラー剤選びを注意しましょう。
カラー剤のタイプは「クリームタイプ」と「泡タイプ」に分けることができます。
リタッチカラーで使用する際は「クリームタイプ」のカラー剤を選んでください。
泡タイプのカラー剤は髪全体を染めるのには適しているのですが、部分的に染めるのには向いていません。
根元部分をしっかりと染めたい場合には、クリームタイプのカラー剤を選びましょう。
市販のカラー剤を使用する時に、髪の毛へのダメージとして最も気になるのが塗る時間です。
塗り始めから塗り終わりまでの時間を短くして、塗った後の放置時間は20分までにしてください。
この時間を過ぎると、髪へのダメージが急激に進行するので注意が必要です。
このように、いくつかの注意点を頭に入れて、実際にリタッチカラーにチャレンジしてみましょう。
根元部分が何センチでも大丈夫!セルフリタッチのコツ②
リタッチカラーを実際に始める前に、まずカラー剤を入れるためのカップとハケを用意しましょう。
リタッチでは髪の毛の生え際部分を染めるので、手で直接塗ろうとしてもうまくいきません。
部分的にピンポイントでカラー剤を塗るためには、カラー剤をカップに移してからハケを使って塗るようにしてください。
リタッチの手順は下記の通りです。
①まず前頭部と後頭部で2つに分け、それぞれを頭の中心から左右に分けて、最終的に4つのブロックにします。
②後頭部をブロックごとに下から上へと根元部分に塗布していきます。
③前頭部は側頭部から頭頂部へめがけて下から上へと塗布していきます。
④すべての生え際に塗り終えたら、塗り残している部分へカラー剤を塗布していきます。
⑤放置時間が終了したら、シャンプーで洗い流します。
初めて自分でリタッチをする場合は難しいこともあるかと思いますが、この方法を是非参考にしてみてください。
ここまで、セルフリタッチカラーについて詳しくお話ししてきました。
このセルフリタッチカラーのコツさえ覚えてしまえば、リタッチ部分が何センチになっても心配はいりません。
生え際部分が気になってきたら、一度セルフリタッチカラーを試してみてください。
白髪にはトリートメントタイプのヘアカラーもおすすめ!
男性の場合は年齢を重ねてくると、抜け毛や髪の毛のボリュームの減少など髪の悩みは増えてきます。
特に、生え際部分の目立つ白髪に悩む男性もいるのではないでしょうか。
白髪は何センチか生えるだけでも目立ちやすく、定期的に染め直しをしないといけません。
そのため、頭皮や髪の毛を傷める心配のない、白髪染め選びが大切です。
「白髪をリタッチしたいけど、髪へのダメージが気になる」という方は、トリートメントタイプのヘアカラーを使ってみてはいかがでしょうか。
トリートメントタイプのヘアカラーは、通常のヘアカラーと比べると髪の毛や頭皮に優しい白髪染めとなっています。
トリートメント効果により、傷んだ髪を補修し、髪の毛にハリやコシを取り戻してくれるのです。
デメリットとしては、一度の使用ですぐに白髪が染まらないという点が挙げられます。
そのため、白髪染めとしての即効性はあまり期待できません。
しかし、時間をかけて徐々に白髪が染まっていくので、周囲に気づかれずに白髪を染めることができるという意味ではメリットともいえるでしょう。
ヘアカラートリートメントの効果を実感するためには、継続して使い続けることが大切なポイントです。
毎日のヘアケアにカラートリートメントを取り入れることで、気になる白髪も簡単にお手入れすることができますよ。
髪に優しいリタッチカラー
リタッチカラーは、全体を染めるフルカラーとは違い、伸びた部分の髪の毛だけを染める方法です。
そのため、髪の毛へのダメージが少ないだけではなく、時間や金銭面でのメリットも大きいです。
簡単にリタッチをしたいという方は、市販のカラー剤を使い、セルフリタッチを試してみてはいかがでしょうか。
ちらほらと生えてきた白髪が気になるという方には、トリートメントタイプのヘアカラーもおすすめです。