飛行機には、危険物や発火物は持ち込みできませんが、髭剃りカミソリや電気シェーバーなどはどうなのでしょうか。
出張や旅行などで、はじめて飛行機に乗るときに役立つ、「飛行機に持ち込めるもの・持ち込めないもの」をご紹介しています。
また、預け荷物のルールの変更や、機内での髭剃りのマナーについても知っておきましょう。
髭剃りは飛行機に持ち込みOK?
はじめて飛行機に乗ることになったり、久しぶりの飛行機だと、準備する段階から悩むこともありますよね。
手荷物として飛行機に持ち込むのか、それとも預けるべきなのか、迷うものもあるのではないでしょうか。
今回、くわしくご説明するのは「髭剃り」についてですが、その他のアイテムについても取り上げていますので、チェックしてみてください。
まず、飛行機に乗る時に髭剃りを持ち込めるのか、それとも預けるのかという疑問ですが、結論から言えば「持ち込みは可能」ということになります。
ハサミやナイフなどの刃物や尖ったものについては、持ち込みはできず、持っていきたければ預けなければなりません。
しかし、爪切りやT字カミソリ、眉毛切りバサミなど、小型で尖っていないものであれば、持ち込みは可能です。
電気シェーバーも持ち込みは許可されています。
また、尖っているといっても、傘のように、先端が鋭利すぎないものであれば、機内に持ち込むことができます。
ただし、爪切りや小さなハサミは、ケースバイケースで没収されてしまうこともあると聞きますので、あまり必要ないと考えられるアイテムは、預け荷物に入れておきましょう。
飛行機に乗る場合、持ち込みも預け入れもNGなもの・持ち込み限定のもの
髭剃りを飛行機に持ち込めるということを知って、髭が濃い方は一安心ですよね。
では、逆に持ち込めないものは何なのでしょうか。
下記に挙げてみましたので、手荷物の中に含まれていないか、確認してみてください。
【飛行機に乗る時に持っていけないもの】
・引火性のガスや毒性のあるガスが含まれるスプレー
・工業用のスプレー
・接着剤
・ペンキなどの塗料
・殺虫剤
・農薬
・ガソリン
・灯油
・マッチ
・着火剤
・消火器
・カセットコンロ
・医療用ではない酸素ボンベ
・花火
・発煙筒
・大型の磁石
・発火剤の付いたお弁当
・充電式のヘアアイロンやヘアカーラー
上記のアイテムは、持ち込みも預け入れも禁止です。
フライト中に火事が発生したら最悪ですよね。
【預け入れできず機内持ち込みとなるもの】
・高価な品や現金
現金や金券の他に、宝石、貴金属、証券、骨董品などの高額なものは、肌身離さず持っておくことが勧められています。
・その他貴重品
高価なものでなくても、パソコンやカメラ、カード、書類、定期券、鍵など、失くしては困るものは持ち込みましょう。
持ち込みはできないけど預けられるもの!制限もある
預け入れできず、機内持ち込みとなるものとは逆に、持ち込みはできないけれど預け入れはできるものがあります。
それは、「刃物や尖ったもの」以外では、工具やゴルフクラブ、サーフボード、竹刀、日用品のスプレーやスポーツ用のスプレーなどです。
つまり、尖っていたり長いものは飛行機の中では危険ですし場所をとるため、原則として預け入れになります。
T字カミソリタイプの髭剃りでも、大きいものは持ち込みはできません。
また、「飛行機に乗るときに預けられるもの」といっても制限もあります。
それは、大きさや重さが関係してきます。
あまりにも大きい荷物や、チェロなどの重くて大きな楽器は断られてしまうこともあります。
例えば、重さが32kgを超えるもの、高さが150cmを超えるもの、3辺を足して203cmを超えるものは預けることはできません。
こういった制限は、航空会社によって微妙にちがうこともありますので、わかりにくく感じたら事前に問い合わせておくといいでしょう。
飛行機への預け荷物のルール変更!髭剃りも関係する!?
航空会社によるちがいの他にもルール変更があって、預け入れ荷物や持ち込める荷物が変わっていることもあります。
だんだんと細かくなっていくこともあり、対応するのは難しく感じますが、出発の際に手間取らないように、なるべく調べてから荷造りしましょう。
2018年の夏から変わったルールと言えば、「リチウム電池内臓の携帯型電子機器」についてです。
今までも、電池については制限があり、乾電池やニッケル水素電池、ニカド電池は飛行機に持ち込んでも預け入れしたりしてもいいですが、リチウム電池は持ち込みのみOK、という基準がありました。
また、パソコンの予備バッテリーなどで、リチウムイオン電池(単体)も、預け入れはできず、持ち込みのみ可能でした。
そして、パソコンに入っている電池やUSB充電器は、持ち込みも預け入れも問題ありませんでした。
それが、2018年の7月から条件付きになり、バッテリー内臓のパソコンや携帯電話などを預ける場合は、完全に電源OFFにすることや、梱包をしっかりすることなどが定められています。
ちなみに、スリープモードも不可となっています。
これは、髭剃り(電気シェーバー)とも関係することで、リチウム電池内臓の電子機器が発火するリスクを考えて加えられたルールになります。
飛行機で髭剃りしたい場合の注意点 ①
髭剃りが飛行機に持ち込みできるとお伝えしましたが、飛行機の中で髭を剃る際に、注意しなければいけないことがあります。
・T字型のカミソリの大きさに注意
前述しましたが、T字型髭剃りの中で持ち込みができるのは、小型のタイプだけになります。
刃体の長さが4cm以上の大きなものは持ち込めません。
また、折りたたみ式のカミソリも同様です。
・飛行機の揺れに注意
飛行機に乗り慣れていない方は特に、髭剃り中の飛行機の揺れには注意しましょう。
あまりにも切れ味がよいと、ふいに顔を傷つけてしまうかもしれません。
いつもより慎重に行ってください。
・ジェルやシェーピングフォームの容量制限に注意
国内線では、機内に持ち込めるジェルなどの化粧品について、一つの入れ物あたり、0.5Lまたは0.5kg以下と定めています。
また、一人あたり2Lまたは2kg以下とされています。
国際線では、100ml以下の容器に液体を入れて、それを1L以下の透明プラスチック袋に入れて持ち込めます。
これを守ってジェルやシェービングフォームを、預ける荷物から仕分けておきましょう。
飛行機で髭剃りしたい場合の注意点 ②
飛行機の旅で、髭剃りを預け荷物にせず、機内で髭剃りする際に、注意しなければいけないことは他にもあります。
●マナーに注意しよう
電気シェーバーを使う場合、音が出ますので時間帯や周りの状況を見て使いましょう。
また、座席では行わないようにしましょう。
周囲にペースメーカーをつけた方がいるかもしれません。
トイレで行うことがのぞましいですが、シートべルト着用ランプがついている場合は、座席から立つことはできません。
離陸する前までに済ませることをオススメします。
もし、時間が許すなら、お出かけの前や搭乗前に剃っておくといいですね。
手荷物にするとしてもポーチなどに入れて、急に電源が入ることのないようにしましょう。
さらに、電気シェーバーは機内では洗浄剤でしっかり洗うことはできないので、帰宅したらお手入れを行って、細かい髭や皮脂汚れを洗い流しましょう。
飛行機には髭剃りは持ち込める!預けてもOK
飛行機に小型のT字カミソリや電気シェーバー、ジェル(シェービングフォーム)などは、持ち込みすることができます。
大きさや容量の決まりを守って手荷物に入れましょう。
また、預けるのもOKですが、電源はしっかりと切り、ケースや厚手のポーチに入れておきましょう。
ルール変更もありますから、この先厳しくならないためにも、マナーや決まりを守って安全なフライトを楽しんでください。