経済的な面やエコの観点から、シャンプーやリンスなどの容器を再利用して、中身を詰め替えるタイプの商品が増えていますね。
みなさんは、シャンプーなどを詰め替える際はどのようにしていますか?
シャンプーやリンスがまだ容器内に残っているのに、そのまま詰め替えていませんか?
また、容器を洗うのを省略している人はいませんか?
そういう人はイエローカードですよ。
その理由を見ていきましょう。
シャンプーやリンスの詰め替え容器に付着している細菌
詰め替え用のシャンプーなどの洗髪料は、ボトルで購入するよりも経済的なので、利用されている人も多いですよね。
しかし、シャンプーの詰め替えを正しく行わないと、目には見えない細菌がどんどん繁殖していきます。
シャンプーなどの詰め替え容器に数多くの細菌が付着していると、衛生上良くないのは簡単に想像がつきますね。
清潔にする為に髪を洗うのに、細菌だらけになってしまっては本末転倒です。
では、そのままにしておくと、実際に人体にはどのようなリスクがあるのでしょうか。
シャンプーの容器に付着する細菌の多くは、「緑膿菌」という常在菌です。
常在菌は、主に人体に存在する細菌で、健康な人の体にも存在しています。
健康的に日常生活を送っている中では、病原性を示さないのが特徴です。
この細菌自体には強い病原性があるわけではないため、通常の体力がある人には特に何も症状は現れません。
ですから、シャンプーの容器内の細菌が仮に人体に付着しても、大抵の場合は無影響なのです。
けれども、免疫力が低下している人や身体に大きな傷がある場合は、注意が必要です。
なぜなら、日和見感染症などを発症する可能性があるからです。
そのため、もしもの事を考えて、シャンプーなどの容器は衛生的にキープすることが大切です。
シャンプーやリンスの詰め替え容器を洗うべき理由
みなさんは、シャンプーなどの詰め替え容器はちゃんと洗っていますか。
同じ容器を数年間使用しているにもかかわらず、一度も洗ったことがない人もいらっしゃるのではないでしょうか。
その理由としては、「容器を洗うのが面倒臭いから」という意見が最も多いと思います。
それ以外の理由として、「シャンプーの詰め替え容器は洗う必要がない」と思っている方もいらっしゃるようです。
実は、シャンプーの詰め替え時には容器を洗う必要があるのです。
そこで、この項ではシャンプーの容器を洗う必要性についてお話しします。
率直に理由を述べますと、細菌の繁殖を抑制するためです。
もしもシャンプーの容器を洗わないと、前項でお話ししたように、常在菌がどんどん繁殖していきます。
特にその中でも緑膿菌は、ジメジメとした水分が多い場所を好んで繁殖します。
この緑膿菌は、免疫力の低下した人に感染しやすいです。
そうなると、重篤な感染症を引き起こすリスクがあるのです。
また、シャンプーなどを継ぎ足しする際も注意が必要です。
シャンプーやリンスの容器は、蓋を開けっぱなしにしていなくても自然と細菌や水分が入ってしまいます。
さらに、お風呂場は高温多湿なので、細菌の繁殖にはもってこいの場所です。
まだ中身が残っているにも関わらず、そのまま新しい洗髪液を継ぎ足しても細菌は存在したままで、どんどんと繁殖していきます。
ですから、細菌の繁殖を予防するために、必ず詰め替え容器は洗いましょう。
シャンプーやリンスの詰め替え容器を清潔に再利用する方法①使い切る
詰め替え容器内の細菌の繁殖を予防するためには、容器をよく洗うことが大切なのですね。
ここからは、詰め替え用パックを詰め替える前に、押さえておくべきポイントをご紹介していきます。
まずは、詰め替えを行うのは、内容物を全部しっかりと使い切ってからにしましょう。
容器内に少し残っているシャンプーなどの洗髪料と、詰め替え用パックのものは混ぜないように気をつけてください。
同じ種類の成分なのだから問題ないのでは、と思うかもしれませんが、問題はそこではありません。
注意すべきはやはり細菌です。
シャンプーの容器の中には、すでに細菌が大繁殖しているかもしれません。
また、異なる種類の洗髪料を混ぜ合わせるのもやめたほうが良いでしょう。
使用されている洗髪料の成分によっては、混ぜることで身体に悪影響を及ぼす反応が起こる危険性がゼロではないからです。
髪の毛が短い男性の場合は、1回に使用する洗髪液量も少ないですよね。
そのため、洗髪液が少し余ったところに水を入れて薄めて使う人もいるでしょう。
しかし、もちろんこれもNGです。
水が混入することで、細菌の繁殖を手助けすることになってしまいますよ。
シャンプーやリンスの詰め替え容器を清潔に再利用する方法②洗う
容器内のシャンプーなどの洗髪液は、新しいものを詰め替える前に、最後までしっかりと使い切ることが大切です。
そして次に、しっかりと洗うことも重要なポイントです。
ちゃんと洗浄してから再利用しましょう。
ここで、シャンプーなどの洗髪料の詰め替え容器の洗い方を、再確認しておきましょう。
①シャンプーなどの容器全体を、洗剤とブラシですみずみまで洗いましょう。
特にしっかり洗って欲しい場所は、容器の底です。
底の部分は表面が乾燥することが極めて少ない場所なので、当然ながら細菌も多いです。
ですから容器の底は、最後に、たっぷりの泡で洗うようにしましょう。
②容器をしっかり洗ったら、今度はよくすすぎましょう。
面倒臭いとは思いますが、繰り返し容器の中に水を入れて、すすいでください。
ただ単純に水を入れるだけではいけません。
容器をよく振って、中に付着した洗剤を完全にとるようにしてください。
ポンプ式の容器のノズル部分も、何度もプッシュして洗うようにしましょう。
以上のように少し手間はかかりますが、付着していた細菌がとれて清潔にすることができるのです。
洗う行程の後に忘れてはいけない大きなポイント
実は、シャンプーやリンスの詰め替え容器は、しっかりと洗うだけでは細菌を除去することはできません。
なぜなら、細菌が好んで繁殖しやすいのは、ジメジメと湿度が高い環境です。
そのため、シャンプーなどの容器内に水分が多少なりとも残っていると、そこからすぐに細菌が繁殖していきます。
ですから、洗う行程の後には、必ずしっかりと乾燥させることが重要ポイントとなるのです。
以下が乾燥方法です。
容器をよく洗ったら、家にあるタオル等の上に逆さまにして置いておきましょう。
このようにすると、容器の中の水分が取れやすくなります。
この状態で、水滴がキレイになくなるまで放置しましょう。
乾燥させることは細菌の繁殖予防にもってこいです。
せっかちな男性の方は、洗ったらすぐに詰め替えたくなる気持ちもわかりますが、少し時間をかけてしっかりと乾燥させることが、細菌の繁殖を予防することに繋がるのです。
「それでも待てない!」という人は、1本の容器をずっと使用し続けるよりも、複数の容器を交互に使い分けると良いでしょう。
時短になるだけでなく、常に衛生的で清潔な容器を使うことができますよ。
シャンプーやリンスの詰め替え容器を洗うのが面倒な人へオススメアイテム
性格は人によってはマメだったり、面倒臭がりだったりと、それぞれ違いますよね。
ですから、「洗う・乾燥・詰め替え」という作業が面倒でやりたくないという人もいるでしょう。
とはいえ、シャンプーなどの洗髪料が無くなる度に新しいボトルを購入するのも、経済的ではありませんね。
そんな人にはこちらの商品をオススメします。
それは、「詰め替えそのまま ワンセット ホワイト」です。
この商品は、シャンプーなどの詰め替え用パックの切り口にポンプを取り付けて、そのまま使用することができるものです。
これを使用するメリットは、以下のものが挙げられます。
●詰め替え作業が必要ない
●逆さにして使用するので最後まで使用できる
●詰め替え容器がいらない
●ぶら下げられるのでお風呂場内の置き場所をとらない
●取り付け、取りはずしも簡単
●大抵の市販詰め替えパックが使用可能
●中身が空気に触れないので清潔
たくさんのメリットがある製品ですから、是非使ってみてくださいね。
詰め替え前には必ず洗浄・乾燥を
誤解して欲しくないのは、シャンプーなどの洗髪料を詰め替えること自体が衛生的に良くないというわけではありません。
細菌を予防して清潔に使用するために、詰め替え前には容器をよく洗って、しっかりと乾燥させることが大切です。
また、お風呂場の環境は細菌やカビが繁殖しやすいので、可能ならば使用都度、洗髪料を持ち込むほうがいいでしょう。