年齢とともに気になってくるのが、顎まわりについた脂肪です。
「最近太ったかな?」と思っているうちに、二重顎になってしまいますよね。
二重顎になってしまう原因は、日常生活にあります。
今一度、二重顎となる原因を作っていないか確認してみましょう。
また、顎が小さいことやかみ合わせが関係しているようです。
顎まわりのたるみが二重顎の原因
はじめに、二重顎になってしまう原因を紐解いてみましょう。
二重顎になる原因はさまざまなので、どれに該当しているか、確かめてくださいね。
一つ目の原因としては、たるみやむくみが原因で二重顎になることがあります。
たるみは二重顎の原因として最も多く、加齢に伴ってあらわれてきます。
下にたるんでしまうことを防ぐためには、重力に逆らえるだけの筋力が必要です。
顔まわりの筋肉エクササイズをしましょう。
また、身体にある老廃物がうまく排出されないとむくみが発生し、顎まわりがダブダブして見えてしまいます。
たるみやむくみに効果的なエクササイズをご紹介しますので、二重顎が気になるかたは行ってみてくださいね。
【たるみ・むくみエクササイズ】
①親指で、顎の下から耳の裏側まで押していきます。
顔まわりに溜まった老廃物をリンパ腺に沿って押し流すことで、リフトアップにもつながりますよ。
そのあと、耳や輪郭の骨に凹んでいる箇所があるので、やさしくマッサージしてください。
②つぎに、首を上へ、下へと動かしていきます。
小さい動きではありますが、リンパが流れて顔まわりの老廃物が身体へと押し出されていきますよ。
姿勢が悪いと二重顎に!
二重顎になる二つ目の原因は、姿勢や筋肉の低下です。
現在、普及率の高くなったスマートフォンにうつる小さい文字を常に見ていたり、デスクワークの方々はどうしても姿勢が悪くなります。
前のめりの姿勢や、猫背といった悪姿勢は顎の筋肉がうまく使えず、本来ある顎の動きを妨げてしまうのです。
筋肉の低下についてですが、顔にはいろいろな筋肉があるのをご存知でしょうか。
いろいろある表情筋のなかでも、とくに顎まわりの筋肉が衰えると、先ほどお話ししたたるみやリンパの流れが悪くなる要因となってしまいます。
たるみからくる二重顎を撃退するためには、表情筋を鍛えるエクササイズを行ってみましょう。
【表情筋を鍛えるエクササイズ】
①顔を真上に向けて、舌を出します。
②少し唇も尖らせて、5秒間キープしてください。
この動作を10回繰り返します。
下顎がプルプルとしていれば、正しく行えている証拠です。
毎日エクササイズすることで、顔まわりの筋肉を鍛えることができますよ。
また、このエクササイズは、姿勢の矯正にも役立ちます。
小さい努力を長く続けて二重顎を撃退しよう
三つ目に、肥満体質が原因となる二重顎です。
顎にも皮下脂肪を蓄えてしまい、やがてむくみやセルライトへと変わります。
セルライトは一度つくとなかなか落とせないため、厄介です。
二重顎に効果が期待できるエクササイズを行うことはもちろん、食生活の改善や運動不足を解消するなど、肥満体質からの脱却も視野に入れてみましょう。
食生活においては、食べ物をよく噛むことで満腹中枢が刺激され、少ない量の食事でも満足感が得られやすくなります。
一回口に食べ物を入れたら箸を一度置いて、30回を目安に噛んでみましょう。
よく食べ物を噛むことはダイエットにも効果的ですが、顎まわりの筋肉を鍛えることもできます。
前項で、筋肉の低下は二重顎の低下につながるとお話ししましたよね。
ダイエットもできて、顎まわりをシャープにできるのであれば、これほど良い対策はないでしょう。
また、適度な運動で脂肪を燃焼し、筋力をつければおのずと普段の姿勢もよくなります。
ダイエットは、はじめから頑張り過ぎてしまうとリバウンドの原因ともなりますので、小さい努力を長く続けてみてくださいね。
顎が小さいと二重顎になる?
これまで、筋力の低下からくるたるみや姿勢の悪さ、肥満体型などが原因で二重顎になる場合があるとお話ししてきました。
しかし、これらがあてはまらないかたは、意外な原因で二重顎に悩まされているかもしれません。
その原因は、生まれつきの骨格によるものです。
顎の骨が小さいと、筋肉や脂肪を支える力も小さいため、支えられなかった筋肉や脂肪は首の方に垂れ下がってしまいます。
また、顎の骨の大きさのほかにも、顎の骨自体が奥に引っ込んでいると二重顎になりやすいようです。
しかし、生まれつきの骨格が原因ともなれば、治すのは難しいことですよね。
対策としては、筋力をアップするエクササイズを取り入れて防ぎましょう。
加齢とともに首に流れた筋肉や脂肪がつきにくければ、二重顎は目立ちません。
逆に、エラが張っている人は骨が筋肉や脂肪を受け止める土台がしっかりしているため、二重顎になりにくいとされています。
下顎の骨が小さいとかみ合わせに影響する
顎が小さいことで、二重顎だけでなく、口腔内のトラブルに悩む方は多いようです。
小下顎症といって、発育異常や後天的な原因のほか、先天的にもみられ、下顎の骨が正常に比べて小さな状態です。
口腔外科などでかみ合わせを重視した処置が行えることもあるため、日常生活に困っている場合は相談してみましょう。
また、「出っ歯」とされる上顎前突症は上顎よりも下顎が大きく、改善するためには矯正治療が一般的ですね。
外科手術が必要な場合もありますが、リスクと見合わせながら検討しましょう。
実は、かみ合わせは二重顎の関係性も秘めています。
かみ合わせでポイントになるのは、顎の位置や筋肉、歯によるバランスです。
このなかでも顎の筋肉が大きく関わっていて、かみ合わせが悪いことから顎の筋肉が衰えてしまいます。
そして、かみ合わせが悪いままでいると、身体のバランスをとろうとして姿勢が悪くなるといった悪循環が生まれてしまうのです。
かみ合わせによる二重顎を改善するエクササイズ
最後に、かみ合わせからくる二重顎を改善するのに効果的な方法を、2つご紹介します。
【舌回し運動】
①身体はリラックスした状態で行いましょう。
②唇を閉じて、口腔内で舌を外側の歯茎に沿うように大きく2~3秒かけて1回まわします。
右回りに20回、左回りに20回と、朝起きたときと寝る前にやってみてください。
【舌押し体操】
①舌の先で、顎の歯茎を20秒間、力を込めて押してください。
この舌押し体操は、一日3分を目安に行います。
一日で3分行えば良いので、朝に1分。
昼と寝る前に1分ずつ体操すれば、目標を達成できますよ。
舌回し運動と舌押し体操を行うことで顎の筋肉が鍛えられます。
かみ合わせの改善のほか、顎まわりもスッキリとして、二重顎の改善にもなりそうですね。
顎が小さいことでかみ合わせや二重顎にお悩みのかたは、一度試してみてはいかがでしょうか。
もちろん、毎日続けていないと、効果が出てきませんよ。
こつこつ努力しよう!
二重顎になっている原因は、ひとつではありません。
何が原因で二重顎になっているのかが分かれば、対策ができますね。
ここでご紹介したエクササイズは一日で効果が得られるものではありません。
毎日続けて、二重顎を撃退しましょう!