男性は女性ほど肌を気にしていないかもしれませんが、顔に脂肪の塊のような小さなできものを見つけたら悩みの種になりますよね。
白色でポツポツとしているこの塊は一体何だと思いますか。
これは、稗粒腫(はいりゅうしゅ)である可能性があります。
稗粒腫とはどういったものなのか、取り方はどういう方法が良いのか、当記事で確認してみましょう。
顔に脂肪の塊が発生?!
男女問わず、お肌のお悩みは生じてしまいますよね。
特に顔の皮膚にできてしまうとなると、鏡を見るたび気になってしまうのも無理はありません。
顔は人に一番見られるところなので、人と会うのが億劫になってしまうことも。
そんなお肌に関係する悩みとして、以下のような肌トラブルにお困りの男性はいらっしゃいませんか。
●突然白色のできものが発生した
●脂肪の塊のようなものが顔にある
●肌にあるポツポツしたものが気になる
これは、「稗粒腫」というものである可能性があります。
稗粒腫は毛包や皮脂を形成する腺に角質が詰まってしまって、まるで脂肪の塊のような見た目をしています。
ですから、ポツポツとした粒のような形なのですね。
大きさの特徴は1~2mmくらいなのでそれほど大きくはありません。
とはいっても、顔に発生してしまうことが多いので、「どうしても気になる」、「早く除去したい」と感じている男性も少なくはないでしょう。
稗粒腫が発生してしまったら、どういう取り方をすれば良いのかは下記でご説明していきますので参考にしてくださいね。
脂肪の塊は稗粒腫!どうして発生するの?①
突然脂肪の塊のようなものが顔に発生してしまうとなると困ってしまいますよね。
その正体は稗粒腫である可能性があるということをお伝えしました。
では、どうして稗粒腫が発生してしまうのでしょうか。
稗粒腫の取り方を考える前に、その理由をいくつか挙げてみます。
一つ目は、「お肌が乾燥状態にある」ということです。
乾燥しているということは、「お肌に含まれている水分が蒸発してしまった」、「量が少ない」といった問題が起きているということです。
そうなってしまうと、水分量を補うという形で皮脂がたくさん出てきてしまいます。
皮脂の分泌量があまりにも多い状態では、どうしても毛穴に皮脂が蓄積されやすくなってしまいます。
つまり、稗粒腫の発生を促してしまう要素になっているということです。
その予防として、洗顔後に化粧水などでたっぷりと水分を与えて保湿力を高める必要がありますね。
二つ目の理由には、「加齢」ということも挙げられます。
歳を重ねるとやはりお肌の老化も進んでしまいます。
そうなると細胞の老化も進み、それが皮脂と一緒に毛穴のなかに詰まってしまう恐れが出てきます。
その結果、稗粒腫が発生してしまうのですね。
脂肪の塊は稗粒腫!どうして発生するの?②
前項から引き続き、脂肪の塊のようにみえる稗粒腫がどうして発生してしまうのか、その理由を探っていきます。
三つ目は、「外的刺激でお肌に負担をかけている」ということが挙げられます。
洗顔時や洗顔後の水気をふき取る際に力を入れてゴシゴシとさすり、お肌に摩擦を与えてしまっている男性の方はいらっしゃいませんか。
それと同じく洗顔料を丁寧に泡立てて洗っていない、もはや泡立てずにそのまま顔につけて使用しているという方も存在しますよね。
このような行為はお肌に負担をかけてしまうことにつながってしまうので避けましょう。
間違ったスキンケア方法をしていると、稗粒腫の発生を招いてしまうのです。
四つ目は、「お肌のターンオーバーの乱れ」を挙げることができます。
お肌のターンオーバーきちんと行われていると、いらない角質、細胞が取り除かれていきます。
その結果、新しいお肌に入れ替わるというわけです。
このお肌の入れ替えがきちんとできていないと、どんどんいらない角質、細胞がとどまってしまい、稗粒腫の発生を促進してしまうことになります。
お肌のターンオーバーを整えてあげるには、夜の22時~深夜2時には眠りについていることが求められます。
もちろん、洗顔などのスキンケアを正しく行い、お肌に負担がかかっていないという状態が大前提です。
以上、稗粒腫が発生してしまう理由をいくつか考えてみました。
次項では、稗粒腫の取り方について探っていきます。
稗粒腫の取り方は?
脂肪の塊がポツポツとできてしまう稗粒腫。
顔に発生してしまったら「気になって仕方がない」と感じる男性も少なくはないはずです。
では、稗粒腫の取り方としてはどういった方法が挙げられるのでしょうか。
まず、自分で取るという選択肢が思い浮かぶかと思います。
先端が尖った針で稗粒腫を刺し、内部の脂肪の塊を押し出して潰してしまうという方法です。
ですが、この方法はあくまで自己責任だといえます。
この取り方をしたことでお肌の状態が悪くなってしまい、逆効果を生んでしまうという恐れもあるのです。
感染や炎症を招いてしまう、色素が沈着して消えなくなってしまう、など考えられる危険性はさまざまです。
以前よりも状態が酷くなってしまったら、元も子もないですよね。
ですから、自分で取るという取り方ではなく、やはり「病院に出向いて相談する」という選択肢をとったほうが賢明な判断だといえるのではないでしょうか。
自分で除去するという取り方はこんなリスクを生む!①
先ほどもお話ししましたが、稗粒腫の取り方として、自分で除去するという方法はとらないほうが賢明です。
「たかが脂肪の塊だから」と軽く考えてしまっては、望まないリスクを生んでしまうことにもつながります。
起きることが考えられるリスクについて、ここから2項に分けて詳しくお話ししていきます。
まず、炎症・感染を招いてしまうというリスクがあります。
病院での治療と違って、自分で稗粒腫を潰す場合には道具の消毒などを行わず、潰した後はその状態のまま何もしないというケースが少なくはないですよね。
稗粒腫は潰してしまえば一見処置が完了したように思えてしまいますが、間違った取り方で処置を行うと傷口から細菌が侵入し、感染や炎症を招いてしまう場合があります。
状態が酷くなってしまうと、赤みをおびたり、膨れ上がってしまったりするので要注意です。
反対に、病院で正しい稗粒腫の取り方をしてもらえれば、道具の消毒はもちろん、アフターケアとして塗り薬をつけてくれたりしてくれるので、安心感が高まります。
自分で除去するという取り方はこんなリスクを生む!②
また、次に気になるのが色素が沈着してしまい、変色の引き金になるということです。
稗粒腫を自分で除去する際に尖った針などで行うのが多いでしょうが、何回も繰り返しているとお肌に負荷がかかってしまうのはいうまでもありませんよね。
そうなると、色素が沈着して消えなくなってしまう恐れも出てきます。
つまり、稗粒腫が発生してしていた箇所が黒く変色してしまうことがあるということです。
見た目的にも目立ってしまうことにつながるので、この事態は避けたいですよね。
さらに、それだけではなく、シコリが生じてしまう恐れもあります。
稗粒腫は同じようなところに発生してしまうことが多いという傾向があるので、脂肪の塊が発生する一部分のみを何回も繰り返し刺激することになります。
その結果、局所的にお肌が硬くなる場所ができてしまい、シコリとなって現れるのです。
やはり、自分で稗粒腫を取り除く際に生じがちなリスクを考えると、稗粒腫の正しい取り方を行ってくれる病院(皮膚科など)に出向くのほうが安心感がアップします。
稗粒腫を発見したら皮膚科へ!
脂肪の塊のような外見が特徴的な稗粒腫。
サイズは小さいですが、粒のような形状をしているのでどうしても気になってしまうという方も存在しますよね。
「早急に取りたいから」と自分で稗粒腫を取り除くという選択肢をとるのは最適とはいえません。
生じがちなリスクを考えると、皮膚科などの病院に出向いて安心感の高い治療を受けたほうが良いでしょう。