昔から「◯◯をすると○○になる」といった、いわゆる迷信と呼ばれる話がありましたよね。
迷信には科学的根拠がないものも多いですが、心のどこかで小さな不安と恐怖が残るものです。
あなたは、「つむじを押すとはげる」という話を聞いたことがありますか?
見た目を大きく左右してしまう、つむじはげになってしまうのは避けたいですよね。
そこで今回は、つむじにまつわる噂について調べてみました。
つむじについて改めて知っておこう
今回の記事では、「つむじを押すとはげる」という気になる噂について調べていきます。
その前に、老若男女、誰にでもあるつむじについて、改めて知っておきましょう。
案外気がつきにくいですが、髪の毛は斜めに生えています。
その髪の毛の流れの中心を、つむじといいます。
頭のてっぺんにある髪の毛が、渦を巻いた状態で生えている部分のことですね。
つむじの位置や回転方向には、個人差があります。
ですから、右巻き、左巻き、どちらかに決まっているわけではありません。
大抵はつむじは1個のみですが、まれに2つ以上ある方もいらっしゃいます。
つむじによるクセで髪のスタイリングがうまくいかなかったり、つむじの辺りの髪の毛が薄くなってきたりと、つむじは男女問わず悩みの原因になることもありますよね。
それでは、つむじに関する噂について解き明かしていきましょう。
つむじに関する噂
先ほど少しふれましたが、頭のつむじは大抵の人が1個しかないのですが、2個以上ある人もわずかながらいるようですね。
美容師さんでもない限り、他人のつむじを覗き込んで見ることは日常生活でありませんが、あなたの身近な人の中にも、もしかしたらつむじが2個以上ある人がいるかもしれませんよね。
つむじが人よりも多いからといっても、何らかの問題があるわけではありません。
しかし、つむじになっている場所はどうしても頭皮が見えてしまいます。
ですから、つむじ周辺のパッと見の印象としては、髪が薄く見えがちになってしまうことも・・・。
それゆえ、「つむじを押すとはげる」などといった噂がたつのでしょうか。
つむじにまつわる噂には、はげるという話以外にも、色々な話がちまたには流れているのです。
つむじに関する噂は、
・つむじを押すと下痢になる
・つむじを押すと便秘になる
・つむじを押すと痔になる
・つむじを押すと身長が縮む
・つむじを押すと身長が伸びなくなる
などなどあり、現実的っぽい話から、非現実的っぽい話もありますね。
どれもマイナスな話ばかりで、つむじは押してはいけないもののような印象を受けますよね。
本当にそうなのでしょうか。
つむじを押すとはげるの?
実際に、「つむじを10回押すとはげる」と誰かから言われたことがある方もいらっしゃるでしょう。
単なる噂にすぎないと思いながらも、薄毛に悩んでいたり、これから薄毛になってしまうのではないかと不安に思っている男性にとっては、噂の真相を知って安心したいですよね。
結論からいいますね。
この噂は全くのデタラメです。
つまり、つむじを押すことではげることはないのです。
男性の抜け毛が増えてしまう原因は、大きく分けると4つあります。
それは、生活習慣の乱れや精神的なストレスによる血行不良、爪を立ててゴシゴシと洗髪・一日に何度も洗髪、ラウリン酸が使われている洗浄力が強いシャンプーで洗髪するなどの間違った頭皮ケア、男性型脱毛症(AGA)です。
ですから、つむじを押しても、ホルモンバランスが乱れたり、加齢が進むことは考えにくいので、はげることとつむじは関係がないのです。
また、前項でお話したようなつむじに関するどの噂も、全く科学的根拠はありません。
かえってつむじの周辺には、薄毛改善に効果的なツボがあります。
つむじを押すことは、髪に良いメリットを与えてくれます。
はげるのを防げる!?つむじの近くのツボを押すと得られる効果
百会(ひゃくえ)は、頭皮の血流を促進するツボとして有名です。
血流が良くなることにより、薄毛改善などにも効果が期待できます。
百会の場所は、左右の耳の延長線上の頭頂部分となります。
つむじの近くにありますが、つむじと全く同じ部分ではありません。
実際に押すと、軽くへこむような感じがするので、比較的簡単に見つけられると思います。
東洋医学では、全身に数多くのツボがあるとされています。
身近なツボといったら、気軽に押すことができる手や足のツボですよね。
しかし、頭にも沢山のツボが存在しているのです。
その中でも百会を押すと、冒頭でお話した血流促進効果以外にも、色々な効果が期待できますよ。
百会を押すと、自律神経のバランスが整い、免疫力がアップすると伝えられています。
さらに、脊髄を通して肛門までの血行も良くすることができるそうです。
つむじにまつわる噂であった、便秘や下痢になるという話は、この百会の効果からきているのかもしれませんね。
このように百会は、押すと全身によい効果があると考えられています。
ですから、髪の悩みに対しても、抜け毛を減少させる効果が期待されているのです。
はげるどころか、発毛や育毛には効果的なツボなのですね。
百会を押す習慣を!効果的なマッサージ方法
つむじの近くの百会を見つけたら、さっそく指でゆっくり押すようにして、マッサージしてみましょう。
頭皮を揉んで柔らかくするイメージで押すと、力の入れすぎを防げるでしょう。
百会には頭皮の血流を改善するだけでなく、リラックス効果もあります。
百会を押すことで得られるメリットは、本当に沢山ありますね。
そんなツボ押しは、いつ行えば最も効果的なのでしょうか。
その答えは、「ツボ押しはいつ行っても大丈夫」です。
手があいた時や、ちょっと疲れを感じた時に、リフレッシュも兼ねて気軽に押してみましょう。
とはいえ、ツボを押したからといって、すぐに効果が実感できるものではありません。
何事もそうですが、継続することが大切です。
頭のツボ押しを習慣化するためには、行う時間を自分で定めておくのがおすすめです。
湯船に浸かりながらツボ押しマッサージをすることで、入浴での相乗効果も得られます。
はげるのを防ぐだけでなく、ストレスや肉体疲労も緩和できるでしょう。
頭にははげるのを防いでくれるツボがまだまだある
頭にはつむじの近くの百会以外にも沢山のツボがあり、はげるのを防いでくれるツボも多いのです。
ツボ押しには難しい技術は必要ないので、どなたでもできます。
そして、何といってもお金がかかりません。
育毛剤も市販されていますが、自分で簡単に、無料でできる育毛法として活用してみてはいかがでしょうか。
最後に、百会以外の、押すと抜け毛予防の効果が期待できる、おすすめな頭のツボをご紹介します。
☆風池(ふうち)
風池は両耳の下を結んだ線の、耳から指2、3本くらい内側にあります。
風池の効能は、頭痛・首、肩の凝り・眼精疲労などの改善です。
頭皮の血行を良くする効果もあるので、育毛への効果も期待できそうですね。
☆角孫(かくそん)
角孫は耳を前に倒した時に、耳の先端が当たる場所にあります。
頭皮の血行を良くして、抜け毛を予防する効果が期待できますよ。
耳にもツボが沢山あるので、角孫を押すついでに、耳全体も揉みほぐすといいでしょう。
ツボを見つけるコツは、実際に押してみて、ズーンと響くような感じがしたり、痛気持ち良い場所を探すことです。
痛ければ痛いほど効果がアップするわけではないので、痛気持ち良いと感じるくらいの力で、息を吐きながら押しましょう。
つむじを押してもはげません
安心してください!
つむじを押したらはげるという噂はでたらめです。
反対に、頭のツボ押しは、発毛や育毛に効果が期待できるのです。
ストレスや生活習慣の乱れで、薄毛になってしまう男性が増えています。
薄毛予防のためにも、頭のツボ押しマッサージを習慣にしましょう。