髭剃りで大事なのは「刃の切れ味」ではないでしょうか。
T字カミソリでも電気シェーバーでも、「刃の切れ味」が良いと気持ち良く髭剃りが出来るだけでなく、肌へのダメージも少なくなります。
「刃の切れ味」を良くするには、毎日の手入れが重要です。
しかし、T字カミソリや電気シェーバーを使った後に、きちんと手入れをしている方は少ないのではないでしょうか。
それでは、正しい「刃のお手入れ」をご紹介していきましょう。
髭剃りを気持ち良く行うためには「刃の手入れ」が必須
毎日髭剃りをするということは、毎日カミソリの刃も手入れすることになります。
それは、さきほどもお話したように「刃の切れ味」を保ち、肌へのダメージを防ぐためです。
刃に皮脂や汚れが付いたままにしておくと、雑菌が繁殖し、異臭や肌荒れの原因になります。
特に電気シェーバーの場合は、手入れ不足が故障の原因になるので注意が必要です。
また、刃の切れ味が悪くなると、刃の交換頻度が高くなり、不経済でもあります。
製品にもよりますが、基本的にT字カミソリの場合、刃の交換時期は10~14日と言われています。
電気シェーバーの場合は、これもまた製品によりますが、外刃は約1年、内刃は約2年と言われています。
しかし、毎日の手入れをしていないと、これほど長持ちしなくなってしまいます。
毎日の手入れを行うことで、製品を良い状態保ち、気持ち良く髭剃りをし、長持ちさせましょう。
髭剃りを気持ち良く!T字カミソリの「刃の手入れ」
まずは「T字カミソリ」の刃のお手入れについてご紹介します。
基本的には、髭剃りが終わったら「洗って、乾燥」です。
はじめに、T字カミソリの刃についた髭の残りやシェービング剤、皮脂などの汚れを流水でしっかり洗い流します。
このとき、T字カミソリをしっかり持って、刃の角度を変えながら行うと、よく取れます。
実は、刃の切れ味が悪くなるのは、シェービング剤や皮脂などの汚れが原因で、刃自体が摩耗するためではないのです。
また、髭剃りをしている時も、何度か剃ったら汚れを軽く洗い流すようにすると、最後まで気持ち良く剃れますし、汚れも落ちやすくなります。
洗い流さずに洗面台にコツコツとあててシェービング剤を落とす方もいますが、これはT字カミソリのパーツを損傷させるのでやめましょう。
流水で洗いたくない場合は、容器に水を溜めて、その中でT字カミソリの刃をすすぎましょう。
最近では、T字カミソリの刃を手入れする専用のクリーナーもあります。
専用クリーナーを使うと、刃が長持ちし、切れ味を持続させることが出来るので、長い目でみると経済的かもしれませんね。
髭剃りを気持ち良く!手入れ後は「正しく保存」する
それでは、T字カミソリの刃をきれいに手入れした後は「正しく保存」しましょう。
まず、T字カミソリの刃の水気を切って乾燥させまます。
このとき、タオルで拭いたり、ドライヤーで乾かすのは避けましょう。
タオルで拭くと摩擦で刃にダメージを与えてしまい、切れ味が悪くなります。
また、ドライヤーの温風は金属を変質させますし、冷風をあてても水気を飛ばす効果はあまり期待できません。
T字カミソリを軽く振って水気を飛ばし、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。
乾燥後は、湿気の少ない場所にT字カミソリの刃を上にして立てておきます。
また、ホルダーが付属でついているものもあるので、それを使うのも良いでしょう。
さらに保存方法を工夫して、T字カミソリの刃を長持ちさせる方法をご紹介します。
長持ちさせるコツは、「乾燥したまま、空気に触れさせない」です。
付属のスタンドやホルダーなどを使うと空気に触れてしまうので、さらに長持ちをさせるにはもうひと工夫しましょう。
密閉できるビニール袋や容器に乾燥材と一緒にT字カミソリを入れておくと、乾燥状態が持続するので、刃の劣化を防ぎ長持ちさせます。
お風呂で髭剃りをして、T字カミソリをそのままにしておくのは、刃の切れ味も悪くなり、劣化しやすくなるので避けましょう。
電気シェーバーも髭剃り後の「刃の手入れ」が重要!
ここからは、「電気シェーバー」の刃の手入れについてご紹介しましょう。
手入れを怠ると、雑菌が繁殖して嫌な臭いがしたり、肌トラブルの原因になります。
「電気シェーバー」は「T字カミソリ」に比べるとかなり高価です。
出来るだけ長く良い状態で使い続けるためにも、きちんとした手入れをしましょう。
電気シェーバーは機種にもよりますが、基本的には「水洗いが出来るタイプ」と「水洗いが出来ないタイプ」のふたつに分かれます。
「水洗いが出来るタイプ」は、髭剃りをした後、電源を抜き、流水で汚れを洗い流して乾燥させます。
製品によっては、自動洗浄機能がついているものもあり、ボタンひとつで「洗浄」「乾燥」「充電」まで行えるものもあります。
「水洗いが出来ないタイプ」は、専用のブラシで刃のまわりについた髭や皮脂などの汚れをかき出します。
このとき、ブラシは刃の向きに沿って動かしましょう。
逆向きにブラシをかけると、刃の切れ味が落ちてしまいます。
いずれも、髭剃り後に毎回行うことをおすすめします。
「正しい手入れと保存」で電気シェーバーの故障を防ぐ
さきほど、「水洗いが出来るタイプ」と「水洗いが出来ないタイプ」の大きくふたつに分けて、髭剃り後の手入れ方法についてお話しました。
しかし、どちらのタイプも、手入れと保存の基本は「刃についた皮脂などの汚れを取り除く」「湿気の少ないところで保存する」です。
湿気のある風呂場や洗面所に置いておくと、刃がサビてしまいます。
浴槽で使える製品もありますが、風呂場に置いたままにせず、必ず水気を切って乾燥させてから保存しましょう。
このとき、絶対にドライヤーでは乾かさないでください。
温風で電気シェーバーの刃や内臓電池が劣化し、故障の原因になります。
電気シェーバーの刃はT字カミソリと同じく、水気を切って自然乾燥し、刃以外はタオルやキッチンペーパーなどで水気を拭き取りましょう。
また、保存する時には、付属の保護キャップをつけ、専用のケースなどに入れておきましょう。
特に電気シェーバーは雑菌が繁殖しやすいので、手入れは丁寧に行いましょう。
電気シェーバーの手入れに欠かせない「シェーバーオイル」
とても大切なのに、電気シェーバーの手入れで忘れられてしまうのが「シェーバーオイル」です。
「シェーバーオイル」は、刃をサビから守り、髭剃りの時に刃の動きを良くするので、肌へのダメージを減らします。
また、「シェーバーオイル」を正しく使うことで、刃が滑らかになり、モーターへの負担を軽減させるので、電気シェーバー自体の劣化も防ぎます。
電気シェーバー用のオイルと言っても、いわゆる機械に使う潤滑油ではありません。
「シェーバーオイル」は、化粧品などに使われる肌にやさしい成分で出来ているので、安心して使えます。
使い方は、簡単です。
髭剃り後、電気シェーバーの手入れが終わり完全に乾燥させてから、直接「シェーバーオイル」を差します。
外刃を付けたまま、外刃とわき剃り刃に「シェーバーオイル」を1滴ずつたらして、電気シェーバーを数秒空転させるだけです。
そうすることで、内刃までオイルが行きわたります。
もし、余分にオイルをたらしてしまったら、ティッシュなどで拭き取れば大丈夫です。
髭の量などにもよりますが、週に1~2回を目安に「シェーバーオイル」を使う方が多いようです。
また、電気シェーバーを水洗いをした場合は、その都度、「シェーバーオイル」を差すことをおすすめします。
「刃の手入れ」を続けることで毎日の髭剃りを心地良く!
このように、「T字カミソリ」も「電気シェーバー」もきちんと手入れをすることで、製品を長持ちさせ、切れ味の良い刃を保つことが出来ます。
肌のダメージを軽減するためにも、「刃の手入れ」は大切です。
毎日のことだからこそ、「刃の手入れ」を習慣にして、心地良い髭剃りタイムを過ごしてください。