キラリと輝く健康的な白い歯は、爽やかで素敵ですね。
女性は、思いのほか男性の口元をチェックしていて、口臭はもちろん、歯の色などを見られています。
そこで、重要なのが毎日の歯磨きです。
清潔な歯ブラシで磨くことで、歯の健康は守られます。
しかし、その歯ブラシの除菌までしている方は少ないと思います。
そこで、歯ブラシを清潔に保つ、紫外線による簡単な除菌方法をご紹介しましょう。
歯ブラシの除菌は必要なのか?
歯を磨いたあとの歯ブラシは、どのように保管していますか?
水で洗って歯磨き粉を落としたら、そのままコップやスタンドに立てているという方がほとんどだと思います。
家族のいる方は、近くのスタンドに立てたり、ひとつのコップに入れておくこともあるでしょう。
しかし、歯ブラシを使ったあと、水洗いしただけでは、目に見えない細かい汚れや雑菌の塊である歯垢などが、歯ブラシに残っている可能性があります。
しかも、歯ブラシが良く乾燥されないままですと、多湿を好む雑菌の温床となってしまいます。
せっかく歯磨きをして、口の中をきれいにしても、歯ブラシの毛先から雑菌が移ってしまっては大変です。
そのため、歯ブラシの除菌が必要なのです。
しかし、それほど神経質になることはありません。
毎日のちょっとした心掛けで、歯ブラシを清潔に保つことは出来ますし、除菌をしないからといって、すぐに歯周病になるわけではありません。
より清潔な歯ブラシで歯を磨くことで、健康な歯を維持しやすくなるということです。
そして、除菌に効果を発揮するのは、誰でも利用することが出来る、太陽光の「紫外線」なのです。
紫外線で歯ブラシの除菌が出来る!?
「紫外線」という言葉は、良く耳にしますし、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
太陽光に含まれる紫外線とは、UV=ウルトラバイオレットといわれ、日焼けの原因や、シミやシワなど肌の劣化を促進させる「肌の大敵」です。
しかしその反面、紫外線は雑菌を分解するので、菌を減らす、または繁殖を防ぐといわれています。
紫外線の除菌については、まだ解明されていない部分もあるそうですが、昔から、「天日干し」といわれるように、洗濯物や布団などを乾燥させて、ノミやダニなどを排除するのに役立てられてきました。
また、魚の干物に代表されるように、太陽光は乾燥と除菌が出来るので、食品加工の過程でも使われています。
薬剤を使用した除菌とは違って、紫外線での除菌は残留物が残らず、対象物への影響もないので、環境にも人にもやさしく安全だとされています。
このようなことから、肌を長時間太陽光に当てるのはおすすめしませんが、乾燥や除菌には太陽光はおすすめです。
歯ブラシも口に入れるものですから、太陽光の紫外線を使って、体にやさしく、安全な方法で除菌したいですね。
歯ブラシの除菌「紫外線ランプ」は効果ある?
紫外線が除菌に役立つことはお分かりいただけたかと思います。
しかし、歯ブラシを毎日天日干しというのもなかなか難しいのではないでしょうか。
ベランダで洗濯物のように干しておければ良いのですが、毎日となると帰りが遅い一人暮らしの方にはおすすめ出来ません。
部屋の中で、日の当たる場所に置いておければ、それが一番良いでしょう。
それでも毎日のこととなると、天気の良い日ばかりではないので、きちんと除菌出来ているか心配ですよね。
そこで効果を発揮するのが「紫外線ランプ」です。
紫外線ランプは、光を当てることで、あらゆる菌に効果を発揮します。
例えば、ある実験では、紫外線ランプ15Wを使って、大腸菌を約1分で90%除菌出来たそうです。
このように、菌の種類によって違いはありますが、紫外線ランプを使うと短時間で除菌することが出来ます。
町の医院や歯医者さんで、ブルーのライトに照らされているスリッパを見かけたことはありませんか。
あのブルーライトが紫外線ランプで、スリッパを殺菌しているのです。
また、卵の殻についているサルモネラ菌や、理美容室でのカミソリには、厚生労働省が紫外線による除菌を義務づけています。
このように、紫外線による除菌は国も推奨している、除菌方法といえるのです。
紫外線ランプを使った歯ブラシ除菌方法とは?
ここまで、紫外線が除菌に効果を発揮し、その代用である紫外線ランプも同じように効果を発揮することをご紹介してきました。
それでは、どのようにして紫外線ランプで歯ブラシ除菌をするのか見ていきましょう。
最近では、家庭でも気軽に使える「紫外線除菌器」が販売されているので、これを使うと手軽に歯ブラシの紫外線除菌が出来ます。
使い方は簡単で、使い終わった歯ブラシの水気を切り、紫外線除菌器に入れます。
フタをするとスイッチが入り、紫外線を5分ほど照射して除菌をし、自動的にスイッチが切れます。
自宅で家族と使うなら、省スペースで置ける壁掛けタイプや歯ブラシを立てて収納するタイプ、あるいは歯ブラシのブラシ部分を下にして差し込むタイプなどがあります。
いずれも4~5本の歯ブラシを除菌することが出来るので、家族全員が除菌された清潔な歯ブラシを使うことが出来ます。
また、歯ブラシの除菌以外にもさまざまな機能がついていて、歯ブラシを差し込むと自動で歯磨き粉が出てくるものや、髭剃り用のカミソリも一緒に除菌出来るタイプもあるので、使い方に合ったものを選んでください。
一人暮らしの方でしたら、携帯タイプのものがあるので、そちらを使っても良いでしょう。
価格は、自宅タイプなら2000円台から、携帯タイプなら1000円台からあるので、ぜひ試してみてください。
歯ブラシの「紫外線除菌器」購入する時のポイント
先程ご紹介した、歯ブラシの「紫外線除菌器」を購入する時のポイントについてご紹介します。
【紫外線ランプ】
長寿命で交換可能なものを選びましょう。
紫外線で除菌をするのですから、紫外線ランプが切れてしまっては意味がありません。
そのため、紫外線ランプの寿命の長さは重要です。
また、交換が出来ないタイプのものがあるので、しっかり確認しておきましょう。
携帯タイプは、紫外線ランプの交換が出来ないものが多く、ランプが切れたら本体ごと買い替えなくてはならないので注意してください。
【除菌効果】
除菌効果がはっきりしているものを選びましょう。
少しでも菌を減らせれば「除菌」と表記出来るので、実験結果をもとに何%除菌効果があったか明記してるものがおすすめです。
紫外線ランプで99.9%除菌出来た実験結果もあるので、除菌率がどれくらいかしっかり確認してください。
【電源】
自宅で家族と使うタイプのものは、コンセントで電源を確保するものが多いので、どこに置くか、電源はあるか事前に調べておきましょう。
電源がない場合は、電池式や充電式など、コードレスタイプを選びましょう。
また、携帯タイプは電源の確保がより大切なので、使うシーンに合わせてより良いものを選んでください。
紫外線除菌はこんなことにも利用されている
これまで、歯ブラシの紫外線除菌についてお話ししてきましたが、最後に身近な紫外線除菌についてもう少しご紹介しましょう。
先程、スリッパの除菌について触れましたが、空気の除菌にも紫外線ランプは使われています。
室内の空気を対流させて、紫外線ランプを当てることで、空気中に浮遊している菌を除去する方法と、空気を取り込んで紫外線ランプを当て、再び外に出す方法などがあります。
スリッパ同様、病院の空気の除菌や感染予防にも使われていますし、食品工場や学校の調理室などの除菌にも効果を発揮しています。
また、ミネラルウォーターは、農林水産省のガイドラインで除菌することを義務づけられていますが、紫外線除菌はそのうちのひとつの方法として取り入れられています。
水に紫外線ランプを当てて除菌するのですが、水質を変化させず、あらゆる菌に効果があるので、おいしさや栄養分も変わることなく味わうことが出来るのです。
ウォーターサーバーの中には、「高性能フィルター」や「オゾン殺菌」と併用して紫外線除菌を行っているものもあります。
こうして見てみると、身近なところで紫外線除菌が効果を発揮していることが分かりますね。
歯ブラシは紫外線除菌がおすすめ
このように紫外線除菌は、体にやさしく安全なことから歯ブラシ除菌に適しています。
ご紹介したように、自宅でも手軽に紫外線除菌が出来ますし、携帯タイプの除菌器ですと、職場や出張先でも安心して歯を磨けます。
歯の健康を維持するためには、「紫外線除菌をした清潔な歯ブラシから」です。
健康的な白い歯で口元に自信を持ちましょう。