食べ物を噛んでいる最中や人と話している最中などに舌を噛んでしまうと、痛いですし嫌な気持ちになりますよね。
舌を噛むのは事故的なものだと思いがちですが、なかには普段から舌を噛む癖があるという方もいるようです。
舌を噛む癖が定着してしまうと、もしかしたら思わぬ事態へつながってしまうかもしれないので、改善方法を考えましょう。
そこで今回は、舌を噛む癖がついてしまう要因やその改善法についてお伝えしていきます。
痛みや出血などが起こりやすい!舌を噛む癖を改善して!
誰もが一度は経験したことがあるのが舌噛みではないでしょうか。
食べ物を食べているときや何気ないふとした瞬間など、不意に舌を噛んでしまった際の痛みは辛いですよね。
そんな舌噛みですが、「たまに舌を噛んでしまうこともある」くらいの頻度であったらさほど問題視する必要性はありませんが、舌を噛む癖がついてしまっている場合、話は別です。
舌を噛むと、痛みや腫れが引き起こされてしまったり、出血を招く回数が増えてしまうことになります。
舌を噛むことで発生する症状として、まず一番に思い浮かぶのは口内炎ですよね。
噛むことで舌がダメージを受けると、そこから菌が侵入してしまう危険性があり、口内炎だけでなく舌炎にもなりかねません。
舌炎を引き起こしてしまった場合には、口内炎よりもさらに痛みの度合いは増しますし、舌も腫れぼったくなるので困ってしまいますね。
また、最悪の場合には舌がんにつながってしまう確率も上げてしまうことにもなりかねません。
このような事態を防ぐためにも、舌を噛む癖が定着している人は改善していく必要があるのです。
ストレスが舌を噛む癖の原因!?食べ物も関係する!
舌を噛む癖をどうにかして改善したいと思っている場合は、その要因がどこからきているのか知ることが大切です。
まず、「ストレスを抱えていること」が要因の一つとして挙げられます。
イライラするとき、気持ちが沈んでいるとき、極度の緊張感で神経をピリピリとすり減らせているとき、悩み事が頭から離れないときなど、ストレスを感じる瞬間は誰しもあるかと思います。
以上のようなシチュエーションでストレスを感じたときに、それを和らげるために舌を噛むという行為を行ってしまうケースがあるのです。
舌を噛みやすく、過度なストレスを抱えているかもしれないと思っている男性は、ストレスが主な要因なのかもしれませんよ。
次に、「胃腸が上手く機能できていないこと」も舌を噛むのを癖づけてしまう要因となりえます。
飲酒をしすぎたときや脂っこい食べ物を摂取したときに、胃腸は疲労感を感じやすくなります。
疲労している胃腸は、本来の働きが上手くできなくなってしまうことにも結びついてしまう可能性があります。
すると、身体に必要な栄養成分を効果的に取り入れる機能が劣化してしまい、その結果ビタミンB1が足りない状態になりやすいのです。
身体がビタミンB1を十分に取り入れることができないと、神経に悪影響を与えてしまって、筋・舌・口の動かし方に問題が出てきてしまうため、誤って舌を噛む確率を上げてしまうのです。
舌を噛む癖がついている人はこれが要因かも!
舌を噛む癖の引き金となってしまう事柄は、上記でお話ししたことの他にも挙げることができますよ。
例えば、「歯の噛み合わせに問題があること」も舌を噛む癖を定着させてしまう可能性があります。
噛み合わせに問題があるといっても歯並びが良くない方だけではなく、歯を抜いた方や虫歯を治した方で、舌を噛む回数が最近になって増えてしまったなんて方もいらっしゃるでしょう。
以上のように、何らかの影響で後になって噛み合わせが悪くなってしまうことでも舌を噛みやすくなってしまうことがあるのです。
以前は気にならなかったのに、近頃舌を噛む癖が目立ってきた場合には、最近口腔内の環境が変わるようなことがなかったか思い出してみましょう。
最後に、「疲労が溜まっていること」も舌を噛む癖を生じさせてしまう事柄のひとつです。
特に仕事が忙しい男性は、遅くまで残業をしていたり、接待をしていたりすることもたくさんあるはずです。
そのため、睡眠時間が十分に確保できなかったり、疲労がどんどん蓄積されてしまっている人もいることでしょう。
心身ともに疲れ切った状態は、舌や口を想像通りに使えなくなるという事態を招いてしまうのです。
その結果、無意識に舌を噛んでしまうなんて場合が発生します。
起床したら舌が痛い!これも癖づいてるサイン
舌を噛むという行為は、何も目覚めているときだけにしているとは限りません。
舌を噛む癖が既に定着してしまった人は、なんと就寝中も舌を噛んでしまう危険性があるのです。
起床したら舌に痛みや傷、腫れなどの異常が発生していたとなると驚いてしまいますね。
このような舌の異常を起床後に発見したときも、舌を噛む癖が定着しているサインだと思っておきましょう。
また、就寝中に歯ぎしりをしている人も舌にダメージを与えてしまうことにつながってしまう可能性があります。
歯ぎしりは自分で気づくのは至難の業ですから、人から指摘されて気づく場合がほとんどでしょう。
歯ぎしりは歯のくいしばりを行っているとも言い換えられ、そのときに舌を歯に密着させて圧をかけている人も多いようです。
そのときに強い力が加わってしまうと、当然舌にダメージを与えてしまうリスクを高めます。
舌を噛む癖を改善するために試したい方法
ここまでお読みになって、ご自身に舌を噛む癖があるのかもしれないと感じた男性もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ここからはそのような男性に試していただきたい対策方法についてお話ししていきます。
まず、「ガムや飴を口に含ませておくこと」が挙げられます。
ガムを噛んだり、飴をなめたりすると、舌ではなく口のなかに意識が向くようになります。
口を頻繁に動かさないとガムを噛む動作や飴をなめる動作はできないので、気持ちが紛れる効果が期待できますよ。
簡単なリフレッシュにもなりそうですし、舌の噛み癖の対策も行えて一石二鳥です。
次に、「上の歯と下の歯がふれないように注意を払うこと」も対策としておすすめします。
舌を噛む癖が定着している人は、普段から上の歯と下の歯がふれていることが多い傾向にあります。
なぜなら、舌を噛むことはストレスや緊張などに関係していて、そういった場合には口腔内も力んでしまっていることが多いからです。
ですから、舌を噛むことが癖づいている男性は、気づかないうちに上の歯と舌の歯の密着度が高くなってしまい、誤って舌を噛むことと直結しやすいのですね。
これを改善するには、上の歯と下の歯がふれないように一定の距離感を保つことを心がけることが大切です。
忘れてしまいそうだという男性は、見える位置にメモしておくなどの方法が効果的かもしれません。
舌を噛む癖がある人は舌の位置を見直そう
前項では、舌を噛むことが癖になってしまっている男性の方に向けておすすめの改善方法をお伝えしました。
ご紹介した改善方法を実践するとともに、一度注目してほしいことが「舌の位置」です。
「舌の位置に正しい場所なんてあるの?」と疑問に感じる方も少なくはないでしょう。
しかし、正しい舌の位置といわれている場所は存在しますし、位置を正すことによって舌を噛む癖が和らぐ可能性もあるのです。
こちらの項でポイントを押さえて、ご自身に適した舌の位置を探ってみましょう。
●上の歯の前歯の後ろ側で前歯には接触しそうでしないところ
●舌を全体的に上あごに接触させる
●舌の先端は盛り上がっているところのすぐ後ろの部分に当てる
舌の位置については、意識的に注意してみないと改善することが難しいといわれています。
ご自身に適した舌の位置を発見できたら、それを毎日継続して、何も意識しなくても自然に舌をその位置に持っていけるようになるまで習慣化できることを目標にしましょう。
舌を噛む癖は甘く考えずに改善すべき
舌を噛むことが癖づいているとなると、舌が出血したり傷を負ったり腫れぼったくなったりするだけではありません。
もしかしたら、望まない怪我や病気にもつながってしまうリスクを高めてしまうことになりますので、癖に気づいた時点で対策を行うことが重要ですよ。
舌を噛む癖が定着してしまう要因はいろいろと挙げられますが、思い当たることがあればその要因を取り除ければ良いですね。
また、当記事の後半でお伝えした3つの改善法も一度試してみることをおすすめします。