中高校生ぐらいの時期になると、男性は次第に髭が目立ち始めてくると思います。
黒くしっかりした髭が生えてきたら、剃ることを考えなくてはいけません。
しかし、毎日髭剃りをすると「髭が余計に濃くなる」という噂がありますよね。
「髭が濃くなるのは何となく嫌」という方も多いことでしょう。
そこで、「髭剃りの頻度によって髭の濃さが変わる」といった、髭に関するうわさが本当かどうかまとめていきます。
髭剃りを毎日すると髭が濃くなるという噂は本当?
いわゆる思春期を迎えたころから、産毛でないしっかりとした髭が生え始める男性は多いと思います。
これまで髭なんて生えていなかったのに、毎日鏡を見るたびにだんだんと髭の色が濃く、しっかりとしてくると、気になってしまいますよね。
そこで、「いっそのこと剃ってしまおう」と思う方も多いと思いのではないでしょうか。
一方で、「髭を剃るともっと濃くなって生えてくる」という噂もよく耳にするかもしれません。
もし、このうわさが本当で、気になる髭を剃ったことで余計に髭が濃くなってしまうとしたら、髭を剃るべきか剃るべきでないかと悩んでしまうところですよね。
実際のところ、「髭剃りすると髭がもっと濃くなる」という噂は本当なのでしょうか。
そこで、次の項ではその噂について検証していきます。
毎日髭剃りしても髭が濃くなるわけではない!
「髭を剃るともっと濃くなって生えてくる」という噂がありますが、結論から言うと、決してそんなことはありません。
なぜそのような噂が広まったのかというと、考えられる原因がいくつかあります。
1つは、髭を剃った時に毛が斜めにカットされたので、毛の太さは変わらないのに太くなったように見えてしまったという事が考えられます。
野菜などを輪切りにする時、同じ太さでも断面が円になるように切るか楕円になるように切るかでは、楕円になるように切った方がより大きく見えますよね。
同様の理由で、髭が斜めにカットされると、断面が楕円になり、髭の太さは変わらないのに毛が濃くなったように見えてしまうのです。
もう1つの原因は、「髭が生えるから剃る」と「髭を剃るから生える」の原因と結果を逆にとらえてしまったという事が考えられます。
体質的に髭が濃い人は、早い段階から髭が生え始めるので、髭剃りも早い段階から頻繁に行います。
逆に、体質的に髭が薄い人は、髭が生えてくるのが遅くて髭自体も薄いため、髭剃りをする必要がない場合が多いです。
以上のことを簡単に言い換えれば、「髭が濃い人ほど髭剃りをする」となります。
この原因と結果を取り違えることで、「髭を剃る人ほど髭が濃くなる」という噂が生まれたと考えられます。
「髭を剃るともっと濃くなって生えてくる」という噂は、以上の原因から生まれたもので、たとえ髭剃りを毎日したとしても、髭が濃くなるということはないのです。
髭は抜けば生えてこなくなる?
ここまで、「髭剃りをすることで髭が濃くなる」という噂について考えてきました。
次にこの項では、「髭は抜けば生えてこなくなる」という噂について検証していきます。
人によっては、「毎日の髭剃りが面倒だから」と髭を抜く方もいますが、本当に生えてこなくなるのでしょうか?
結論としては、髭が生えてこなくなることはほぼありません。
そのうえ、髭を抜くと肌を傷つける恐れがあるため、「なるべく抜かない方がいい」と言えるでしょう。
確かに、髭を抜くと剃り跡が青くなることもありませんし、再び生えてくるまでに時間がかかりますから、短期的に見れば肌をきれいに見せることに効果があるかもしれません。
しかし、髭を抜くと毛根が炎症を起こし、ニキビや肌荒れの原因になる可能性もあります。
また、髭を抜くときに毛根が傷ついてしまうことで、傷を治そうと毛根が閉じてしまい、埋没毛が発生する恐れもあります。
以上のことから、髭を抜いて処理することにメリットはほとんど無く、なるべく避ける方がいいと言えるでしょう。
電動シェーバーを使うと髭が濃くなる?
次は、「電動シェーバーを使って髭剃りをすると髭が濃くなる」という噂について考えていきましょう。
髭が薄く、毎日処理しなくてもいいうちはいいのですが、毎日髭剃りをしないと目立つようになってくると、日々の髭剃りが面倒に感じてくることでしょう。
そんな時に、顔を濡らしたりシェービングフォームを付けなくても、そのまま髭を剃れる電動シェーバーが重宝します。
しかし、電動シェーバーも、使っていると髭が濃くなるという噂がありますよね。
実際のところ、この噂は本当なのでしょうか。
結論としては、医学的根拠はなく、噂は嘘だと言えるでしょう。
「シェーバーを使うと髭が濃くなる」という噂も、「髭を剃るともっと濃くなって生えてくる」という噂と同様に、勘違いから発生した噂であると考えられます。
毎日の生活で髭が濃くなるのを防げる?
最後に検証するのは、「毎日の生活を改めることで髭が濃くなることを防げる」という噂についてです。
毎日の髭剃りは面倒ですから、髭が薄いに越したことはありませんよね。
でも、生活習慣によって髭を薄くすることなんて可能なのでしょうか。
いくつか、「髭を薄くすることに効果がある」と言われている方法がありますので、ご紹介していきます。
■ストレスの発散
髭が伸びるスピードに、ストレスが大きく関係しているといわれています。
そのメカニズムは、ストレスによってホルモンバランスが崩れ、発毛を促す男性ホルモンが大量に分泌されてしまうことによります。
そのため、ストレスをため込まない生活を心がければ、髭が濃くなるスピードを穏やかにすることに期待が持てます。
また、男性ホルモンは夜更かしをすると分泌量が増えるとされるため、夜は早いうちに就寝するように心がける事にも効果が期待できます。
■髭を薄くする食生活を送る
「体毛は肌を守るために生えている」という話は聞いたことがあるかもしれませんが、実は「体に毒となる過酸化脂質を毛に混ぜ込んで排出する」という役割もあります。
そのため、「体内に毒素をため込んでいると毛が生えるスピードも速くなる」と言えるでしょう。
体内に毒素をため込まないためには、肉類を食べる量を減らして、野菜や海藻を多く食べるようにしましょう。
また、大豆に含まれるイソフラボンには男性ホルモンを減らす働きがあるため、直接的に毛が伸びるスピードを緩やかにする作用が期待できます。
毎日していく髭剃りの正しい方法
最後に、髭が濃くなると毎日していくこととなる髭剃りの正しい方法をおさらいしましょう。
髭剃りのポイントは、以下の3つです。
①髭は柔らかくしてから剃る
「乾いた髭は、同じ太さの銅線と同じくらいの強度がある」と言われています。
そのため、髭を剃る前には、十分に髭を柔らかくしてから剃るようにしましょう。
すると肌への負担も少なく済みますよ。
髭を柔らかくするには、お風呂に入ってお湯でふやかすという方法もありますし、濡れタオルを顔に乗せることで髭を蒸して柔らかくする方法もあります。
②シェービング剤を必ず使う
シェービング剤はカミソリの滑りを良くするほか、髭を柔らかくする効果もあるので、髭剃りで肌にダメージを与えないために重要なアイテムです。
忙しい朝にシェービング剤を洗い流す手間がかかるのは嫌かもしれませんが、面倒がらずになるべく使うようにしましょう。
③逆剃りを多用しない
髭が濃い方は深剃りしないと青髭になってしまったり、朝に髭剃りをしたのに夕方には無精ひげになってしまうこともあるかもしれません。
そのため、逆剃りをしてなるべく深剃りをしたいかもしれませんが、深剃りを多用すると肌に与えるダメージがとても大きくなります。
髭を剃るときには、まずは髭の流れに沿うように剃って髭の長さを短くし、深剃りしないと気になるところだけ逆剃りして仕上げるようにしましょう。
その際、毛の流れと正反対に逆剃りするのではなく、正反対から45度くらい角度を付けて逆剃りをすると、肌へのダメージを減らすことができますよ。
ひげは剃っても濃くならない!安心して処理しよう!
以上、髭に関するうわさが本当かどうかについて検証してきました。
まとめると、髭は何を使って剃っても濃くなることはありません。
安心して、正しい方法で髭の処理をしましょう。
くれぐれも、「髭が気になるからと」言って抜くことはしないでください。
もし髭を薄くしたい場合には、ストレスや食生活に気を使うことで若干の効果が期待できるでしょう。
以上のことを参考にして、自身の髭と付き合っていきましょう。