仕事で海外へ出張に行く機会が多い男性は、手荷物に注意が必要です。
なぜなら、国際線の飛行機に乗る場合は、手荷物の持ち込みに厳しい制限があるからです。
その制限のひとつに、「歯磨き粉」があります。
いつも使っている歯磨き粉を持っていきたい場合、スーツケースに入れればいいのか、手荷物ならどのような制限があるのかなど、国際線の飛行機の荷物の制限についてお伝えしていきます。
歯磨き粉はスーツケースに入れて大丈夫?国際線の飛行機にある持ち込み制限
国際線の飛行機で世界を飛び回るような仕事をしている男性ならすでにご存知かもしれませんが、国際線の飛行機には、細かい機内への持ち込み制限があります。
その制限は、国内線と比べてもかなり厳しいものといえます。
ですから、ここでしっかりと理解しておきましょう。
まず、国際線の飛行機はなぜ機内への持ち込みが厳しいのかというと、テロを防ぐためです。
テロリスト達にとって、世界一安全ともいわれる飛行機は格好の標的です。
テロを起こせば大きなニュースとして取り上げられるため、自分たちの力を誇示することができます。
そのようなテロを防ぐためにも、国際線には厳しい制限があるのです。
多少の大変さはあっても、自分の命を守るためにしっかりと制限を守ることが大事です。
さて、タイトルにもある歯磨き粉ですが、液体物に分類され持ち込みへの制限があります。
「歯磨き粉なんて液体じゃないじゃないか」とか「機内に入れるスーツケースに入れれば漏れないから大丈夫」と思うかもしれませんが、ジェルなども同様に液体として分類されています。
次項では、液体物の持ち込み制限が厳しくなった発端についてお伝えします。
国際線の飛行機にある厳しい液体物の持ち込み制限はいつから?
普段使っている歯磨き粉、国際線の飛行機に乗る際に手荷物として持っていくと、制限に引っかかって没収される場合があります。
そのようなことを避けるためにも、国際線の飛行機の持ち込み制限について知ることが大事です。
国際線の液体物の制限は、2006年にイギリスで起きた飛行機の爆破テロ未遂事件が発端となります。
そのテロは、機内での爆破が計画されており、使おうとされた爆破物は液体で作られていました。
そのため、機内に持ち込む液体物の持ち込みに関して、テロの翌年である2007年から国際的にルールを定めることになりました。
このときから、世界中の国際線での持ち込み制限が始まったのです。
液体物といっても、歯磨き粉も液体物となるため、具体的に何に制限があるのか知っておかなければなりません。
おそらく、歯磨き粉のような形状をしていても爆発物として作られている場合も考えられることから、色々な可能性を考え作られた制限のはずです。
機内へ持ち込むのは「機内用スーツケースの中だし問題ない」と思ってしまわず、普段使っているものでも爆発物と疑われて持ち込めない場合があるということを知っておいてください。
機内に持ち込める歯磨き粉の量は?国際線の液体物の持ち込み制限
普段使っている歯磨き粉を持っていきたい場合、手荷物として持ち込むにはどのようにすればいいのでしょうか。
国際線の液体物の持ち込み制限は、以下の通りです。
・液体物は100ml以下の容器に入れる
・液体物の容器は、1L以下の透明プラスチック袋に全てまとめて入れる
・この透明プラスチック袋は、1人1個までとする
液体物には、ペットボトルなどの液体飲料・化粧水などの化粧品や、食品・日用品が該当する場合もあります。
また、歯磨き粉や整髪料のジェルなどの半液体物も、液体物として扱われます。
液体物の一例として、以下のものが挙げられます。
・ペットボトル飲料
・味噌や醤油などの調味料
・漬物
・オリーブオイルなどの油
・瓶や缶詰
・シャンプーや石鹸
・ヘアーワックスやクリームなどの整髪料
などです。
国際線の飛行機に乗る理由がビジネスでもプライベートでも、不要な手荷物の持ち込みによってあらぬ疑いをかけられたり没収されることは避けたいものです。
ですから、持ち込みできるか判別がつかない場合は、航空会社のホームページなどを参照して確認してください。
事前の確認によって、スーツケースへの荷造りがはかどるかどうかが決まります。
歯磨き粉以外でも気を付けたい持ち込み制限のあるもの
国際線で飛行機への持ち込み制限があるのは、何も歯磨き粉などの液体物だけではありません。
以下のものは、機内への持ち込み制限がありますので注意してください。
基本的に、刃物などは簡単に凶器となるため、持ち込みができません。
ナイフは凶器となり得るため、もちろんダメですが、文房具であるカッターやサバイバルナイフ、ハサミなども持ち込みがNGになっています。
他にも、バットやゴルフクラブ・錐などの、凶器として扱われやすいものも持ち込むことができません。
これらのものをもし機内に持ち込んでしまった場合は、航空法違反に問われ、50万円以下の罰金が科せられる場合もあります。
また、海外から日本に戻る際に、海外の空港でこれらのものを指摘された場合、その国の法律に従わなければならないことがあります。
子供や奥さんへのお土産を海外で購入した場合、制限に引っかからないか注意が必要ですね。
スーツケースに入れてしまう前に、しっかり確認をしましょう。
スーツケースに入れる?国際線の飛行機にある預け入れ制限
国際線の飛行機にある持ち込み制限のある荷物、飛行機内で必ず使うものでなければ持ち込む必要はありませんよね。
また、大きなスーツケースなどに入れる預け入れ荷物には、液体物の制限がありません。
ですから、歯磨き粉などの持ち込み制限がある荷物は、スーツケースにいれて預けてしまうことをおすすめします。
長時間のフライトであっても、機内で歯磨き粉をつけて歯を磨くことはまれですので、できるだけスーツケースに入れてしまいましょう。
それでは、「預け入れ荷物には何をいれてもいいいの?」と思われる男性がいるかもしれませんが、もちろん預け入れできないものもあります。
持ち込み荷物としてはもちろん、預け入れ荷物としてもダメなものとして、「危険物」があります。
考えられる危険物としては、以下のものが挙げられます。
・スプレーやガスボンベなどの高圧ガス
・殺虫剤などの毒物
・塗料など引火する恐れのあるもの
・花火やクラッカーなどの火薬
・炭などの可燃性のもの
なお、マッチやライターは預け入れはできませんが、機内への持ち込みは1人1個ならOKです。
また、ボタン電池やパソコンの予備のバッテリーなども預け入れはできず、持ち込みならOKとなります。
飛行機に持ち込むスーツケースと預け入れるスーツケースの制限
飛行機に乗る際、使うスーツケースには、持ち込む場合と預け入れる場合があります。
どちらにも制限がありますので、制限を超えていないか確認が必要です。
〇持ち込み用スーツケース
・重量 10kg
・サイズ 縦×横×高さの合計が115cm以内
・個数 1人1個
ただし、ハンドバックやカメラのようなものは個数に入りません。
〇預け入れ用スーツケース
・重量 ファーストクラス・ビジネスクラスの場合32kg、エコノミークラスの場合23kg
・サイズ 縦×横×高さの合計が158cm以内
・個数 ファーストクラスの場合3個、ビジネス・エコノミークラスの場合2個
なお、制限は航空会社によって多少違う場合もあり得ますので、実際にはお使いになる航空会社のホームページなどで最新の情報をご確認ください。
歯磨き粉などの液体類は、機内で使う必要がなければ、預け入りスーツケースに入れてください。
歯磨き粉の持ち込みは注意が必要
国際線の飛行機の場合、歯磨き粉は液体物として扱われ持ち込みに制限が発生します。
液体物には細かい制限があり、透明なプラスチック袋にまとめて入れる必要があります。
機内で使う必要がなければ、液体物の制限のない預け入れスーツケースの中に入れることをおすすめします。
制限がある荷物がないかしっかりチェックしてから、フライトしましょう。