身だしなみとして気を付けたいのが、鼻毛の処理です。
ちょっと気を抜くと鼻の孔から出てしまい、後で気づいて恥ずかしい思いをしたことがあるかたも多いことでしょう。
いっそのこと、「鼻毛なんて無くなってしまえばいいのに」とさえ思いますよね。
しかし、鼻毛はムダな毛ではありません。
鼻毛の持つ役割と、痛いと噂のブラジリアンワックスを使った鼻毛脱毛のリスクをお伝えします。
鼻毛ってどうして生えているの?
生まれたときから当たり前のように生えている鼻毛。
しかし、なぜ生えているのかと問いかけられると、大まかなことしかわかりませんよね。
まずは鼻の役割りと、どうして鼻毛が生えているのかに注目してみましょう。
鼻の孔は、空気中にある酸素を身体のなかにとり込み、呼吸するためのものですよね。
口からも呼吸することはできますが、食事を摂るときはどうでしょうか。
鼻を使わないと、食事と呼吸を同時にすることができません。
このように、私たち哺乳類は効率よく食事をしながら呼吸をしているのです。
また、脳への伝達にも役立っていて、危険なニオイのする食べものをいち早く鼻で感知することができます。
そして、鼻の孔出口から中程までに生えているのが鼻毛です。
嗅覚の機能を果たす鼻ですが、なんでも吸い込んでいると、外部からのウイルスや雑菌などを身体にとり込んでしまいます。
鼻毛は、こうした外部から身体に侵入させないためのフィルターとなっているのです。
しかし、鼻の孔から出ている鼻毛は、なんとも滑稽ですよね。
痛いとの噂がある、ワックスを使った鼻毛処理をしているかたが増えているそうですよ。
痛いけど鼻毛を処理できると噂のブラジリアンワックス
大事な仕事のときや彼女とのデートの際、鼻毛が出ていたら、相手のかたはあなたの話に集中することができないでしょう。
出掛ける前や鏡を見たときに鼻毛が出ていることが分かればいいですが、気づかないうちに鼻毛が出ていたら恥ずかしいですよね。
そこで、痛いけれどスッキリ鼻毛を処理できるとして口コミで噂になっているものがあります。
それは、ブラジリアンワックスです。
専用の棒に専用のワックスをつけて鼻の孔に入れ、ある程度かたまってきたら、一気に棒を引っこ抜きます。
すると、ワックスについた鼻毛が、ごっそりと取れるといったものです。
ブラジリアンワックスを専門としている美容クリニックなどで行えるほか、インターネットを使って通販で購入することもできるそうです。
ご自宅でブラジリアンワックスが手軽にできるとして、口コミで伝わったのですね。
鼻毛が太いとブラジリアンワックスが相当痛いらしい
ブラジリアンワックスは、専用に扱う美容クリニックなどで鼻毛の処理ができます。
専用に扱っているところであれば適切な方法や時期に行うことができますが、ご自宅でブラジリアンワックスをするときは注意しなければいけないことがあるようです。
使い方を間違えれば、鼻のまわりについたワックスが取れなくなり、引き抜くことが困難になってしまいます。
たくさん鼻毛を抜きたいという心理から、ワックスをたっぷりつけて奥の方まで突っ込んでしまうと、こうした悲劇になりかねません。
また、鼻毛が細く、少量であれば痛みは感じにくいようですが、鼻毛がしっかりしていて太いかたは、抜くときに相当痛いとの声もあります。
涙目になって一生懸命処理をして、鼻毛のたくさん付いているワックスを見るとスッキリとした気持ちになるのですが、リスクも生じます。
頻繁にワックスで鼻毛を抜いたり、鼻毛の脱毛は、身体にとって大変危険のなものでもあるのです。
ブラジリアンワックスでの鼻毛の処理は程ほどに!
鼻毛の役割りについてお話しをした通り、鼻毛は外部からのウイルスや雑菌を身体に摂り込まないために、フィルターとしての機能があります。
しかし、頻繁にブラジリアンワックスをしたり、鼻毛を脱毛してしまったら、どうなってしまうでしょうか。
鼻から呼吸をするたび、ダイレクトに外部からの刺激を受けることになります。
国民病ともいわれている花粉症のかたであれば、全て鼻から花粉をとり込んでしまい、大変なことになってしまうのが想像できますよね。
そして、元々はあった鼻毛の毛穴から雑菌が侵入すれば炎症を起こし、化膿したり病気にかかりやすい身体にさえなってしまうのです。
また、鼻毛には嗅毛(きゅうもう)と呼ばれる毛もあります。
嗅毛は、あらゆるニオイを嗅ぎ分ける嗅覚神経の役割があるのに、ブラジリアンワックスをすることで嗅毛も引き抜いてしまいます。
すると、嗅覚神経が働かなくなるため、ニオイを嗅ぎ分けることが困難になってしまうのです。
決して、腕や脚のように、鼻毛は脱毛していい場所ではないのですね。
鼻毛を抜くときに痛い思いもして、身体に悪影響を与えてしまっては本末転倒です。
鼻毛を無理矢理抜く危険性
ご自宅で簡単にできるワックスを使った鼻毛の脱毛は、危険を伴うことがお分かりいただけたでしょうか。
鼻毛を無理矢理抜くといった観点から見ると、毛抜きを使って鼻毛を抜くことも、おすすめいたしません。
毛抜きで鼻毛を抜くと痛いですよね。
痛いということは粘膜が傷つき、毛穴から雑菌が侵入しやすくなります。
そして、鼻の孔はたくさんの毛細血管があり、そのなかでもキーゼルバッハ部位と呼ばれる部分は非常にデリケートな部分です。
少し傷ついただけでも出血してしまうため、毛抜きで鼻毛を引き抜けば、当然傷ついて出血することでしょう。
また、傷ついたところから雑菌が入れば菌が増殖し、やがて膿んでいきます。
炎症の中には毛嚢炎(もうのうえん)というものがあり、菌が脳にまで行き、最悪の場合は脳炎や髄膜炎といった恐ろしい病気を引き起こしかねません。
鼻毛の処理を無理矢理したことで、このような恐ろしい病気になるとは誰も予測しませんよね。
しかし、事実でもあります。
ブラジリアンワックスで必要以上に鼻毛を脱毛したり、毛抜きで無理矢理鼻毛を抜くことは避けましょう。
ワックスは痛いしリスクがある!どう鼻毛を処理したらいい?
鼻毛が出ているのは恥ずかしいですが、ワックスや毛抜きで処理をすると起こるリスクも一度考えてみましょう。
では、鼻毛の処理は、どのように行えばよいのでしょうか。
抜くことはリスクがあるため、鼻毛処理用のハサミや鼻毛カッターなどで切っていくことをおすすめします。
ただし鼻の中は狭く、デリケートな部分です。
短くし過ぎたり、鼻毛用のハサミでないもので切ると粘膜を傷つけてしまい、痛いだけでなく鼻血が出てしまいますので注意してくださいね。
鼻の孔からはみ出ない程度の、少し長いくらいで整えましょう。
では、おすすめの鼻毛用のハサミと、鼻毛カッターをご紹介します。
★無印良品:スチールセーフティハサミ 全長約90mm ケース付
日本製で、伝統的な鍛造製法で作られています。
刃先が丸まっているため、鼻毛の処理やうぶ毛の処理ができますよ。
ケース付きなので、持ち歩きにも便利です。
★パナソニック:エチケットカッター ER‐GN50‐H
鼻毛だけでなく、耳毛や眉毛、ヒゲも整えられる高性能なエチケットカッターです。
丸洗いができるので、雑菌が多い鼻毛の処理をしても、清潔に保つことができますよ。
鼻毛はムダ毛じゃない
ブラジリアンワックスは、やり方を間違えると、とても危険です。
ご自宅で行うときは十分注意し、専用のクリニックがあればそこで施術してもらいましょう。
一見ムダな毛だと感じる鼻毛ですが、私たちが病気にかかりにくくするためのフィルター機能でもあります。
鼻毛処理のしすぎには、十分気を付けてください。