鼻毛を抜くと痛い思いをすると分かっていても、何度か自分の鼻毛を抜いたことがあるという男性は多いのではないでしょうか?
きっとそれは、どうしても今すぐに抜かなければならない状況だったのか、単に抜くことがクセになっているなど、その理由は様々だと思います。
しかし、鼻毛を抜くのは痛いだけではなく、本当に抜いてしまっても良いのでしょうか?
ここでは、鼻毛を抜くと痛い理由や、正しい鼻毛処理の方法をご紹介します。
鼻毛にはどんな役割がある?なぜ鼻毛が必要なの?
鼻毛はエチケットのために抜くという男性もいると思いますが、抜くという行為はとても痛いですよね。
無理に鼻毛を抜くことをして痛い思いをしなくても、実は鼻毛にはとても重要な役割があるということをご存知ですか?
鼻毛は、喉や気管、そして私たちの肺をしっかりと守ってくれています。
この鼻毛が、雑菌やホコリ、チリなどが気管や肺に入り込まないように防御反応を示してくれているのです。
それなのに、鼻毛を抜くことで、この防御反応が効かなくなり、すぐに風邪を引いたりインフルエンザに感染するなど、大変なことになってしまうのです。
それに、わざわざ痛い思いをすることはないですよね。
このようなことから、鼻毛があることで私たちの身体を健康に保つ働きをしてくれているのです。
そもそも鼻毛を抜くとなぜ痛いの?その理由を教えて!
鼻毛を抜いたことがある方は、抜くことで痛い思いをされたことがあると思います。
当然、毛を引っ張っているのだから鼻毛を抜くと痛いのはもちろん理解できますよね。
しかし、そもそも鼻毛を抜くとなぜ痛いのか、その理由を知らない方のほうが多いと思います。
ここからは、鼻毛を抜くと痛い理由を解説します。
〇鼻毛を抜くと痛いのはなぜ?
鼻毛を抜くと「痛い」と感じるだけではなく、痛みのあまり涙目になってしまうことがあると思います。
これは、鼻の位置が視神経にとても近いためであると言われているのです。
私たちの鼻毛も体毛のひとつですが、特に鼻の穴の中は薄い粘膜におおわれ、かつとてもデリケートな部位です。
また、目や鼻の周りにはとても大切な神経である眼神経があり、それが鼻とつながっています。
鼻毛を抜くとどうしても痛みを感じてしまうのは、鼻が神経に近い位置にあるからであると考えられているのです。
このようなことから、鼻毛を抜こうとすると、少し引っ張るだけでもツンとした痛みとともに涙が出そうになるのは神経が近いことが原因であることが分かります。
鼻毛を抜くと痛いだけではなく味覚までおかしくなるの!?
鼻毛を抜くと痛いことはもちろんですが、実はそれだけにとどまらない身体の異変が起こる可能性が高いと言われています。
どのようなことかみてみましょう。
〇鼻毛を抜くと味覚がなくなるって本当?
鼻毛の中には小さな「嗅毛」と呼ばれる種類の毛が存在します。
この毛があるからこそ、私たちは食べ物の臭いをかぎ分け、その臭いの状態を脳に伝達させる働きがあります。
この時、鼻毛を抜いている状態であった場合、臭いを感知する能力が低下してしまい、人間の正しい機能が働かず、臭いに対して鈍感になる可能性があると言われているのです。
このように、単に鼻毛を抜くことで痛い思いをするだけならまだしも、嗅毛を刺激してしまい、それによって臭いに鈍感になってしまうことが分かります。
臭いに鈍感になることで料理の味も分からなくなってしまいます。
鼻毛は抜くことで痛いと感じるだけでなく、むやみに抜く行為は、逆に本来の身体の機能を阻害させてしまうため、絶対に鼻毛を抜いてはいけません。
鼻毛を抜くと痛い!?しかも鼻が赤く腫れることも!?
鼻毛を抜くと痛いことはもちろんですが、それが原因で鼻が赤く腫れてしまうことをご存知ですか?
鼻の中にはホコリやチリ、細菌などが入り込むことで雑菌が繁殖しやすい環境となっています。
さらに、その状態になっている中で鼻毛を抜いてしまうとその抜いた毛穴に細菌が入り込む可能性が高くなります。
また、私たちの体毛には、すべて毛乳頭があります。
鼻毛を抜くと痛いと感じるその部分にももちろん毛乳頭が存在しています。
この毛乳頭は血管や神経とつながっているため、もしも毛を抜いてしまうと、この毛乳頭から毛を引っぱり抜き、皮膚を傷つけてしまう可能性があるのです。
その傷ついた毛乳頭に雑菌などが入り込み、ひどい場合は炎症を起こし「毛嚢炎」になる可能性が高くなります。
毛嚢炎は毛穴の中にブドウ球菌や連鎖球菌が繁殖し、それが原因で化膿し、鼻が腫れ上がる症状です。
症状が軽度の場合は痛みを感じないこともあり、自然治癒することもあるでしょう。
しかし、ひどくなってしまうと、患部が赤く腫れ上がり痛みが増してきます。
このような症状となった場合は、皮膚科の受診が必要となり、場合によっては膿を出すため切開術を行わなければならないこともあります。
また、適切な投薬治療を受けなければなりません。
つまり、鼻毛を抜くと痛いという症状だけではなく、毛嚢炎という細菌感染を引き起こしてしまう可能性があるため、決して鼻毛は抜いてはいけません。
鼻毛は抜くと痛い!痛みなく鼻毛処理をする方法とは?
鼻毛は抜くから痛いのであって、痛い思いをしないようにするならどうすれば良いでしょうか?
また、鼻毛は抜くと痛いと分かっていながらそれを続けることで、前述のような危険性もあるため注意が必要です。
ここからは鼻毛を抜くことで痛い思いをしなくてすむ方法についてみていきましょう。
〇鼻毛を痛みなく処理するには?
鼻毛は私たちの身体の中でもとても大切な存在です。
そのため、むやみに鼻毛を抜くことは避けなければなりません。
もしも鼻毛を処理する場合は、「抜く」のではなく、「カット」する方法を選択しましょう。
鼻毛は「抜く」と痛いですが、「カット」すると痛みなく鼻毛処理を行うことができます。
鼻毛処理を行う際に使用する道具としては、鼻毛カッターや鼻毛専用ハサミがあります。
これらを効果的に利用し、正しい鼻毛処理を行うようにしましょう。
この後、鼻毛カッターや鼻毛専用ハサミについてご紹介します。
鼻毛処理は鼻毛カッターや鼻毛専用ハサミを使用しよう!
鼻毛処理を行う際は、抜くとどうしても痛いため、正しい鼻毛処理を行うことが大切です。
では、正しい鼻毛処理の方法にはいったいどのような方法があるのでしょうか?
〇鼻毛カッターを使用する
最近は鼻毛カッターの性能も向上し、効果的に安全な鼻毛カットができるようになっています。
また、鼻毛カッターは、抜くことで痛い思いをすることに比べると断然痛みもありません。
ただし、鼻毛が刃に挟まることで引っ張られ痛みを感じることも稀にあるようです。
〇鼻毛専用ハサミを使用する
鼻毛専用ハサミは、カットする際に鼻の中が傷つかないようにするために先端が丸くなっています。
鼻毛が伸びて鼻の穴から飛び出してくる前に行うようにしましょう。
なお、あまり奥の鼻毛までも短くカットしようとする必要はありません。
入口付近の見える範囲の鼻毛を丁寧にカットするようにしてください。
鼻毛専用ハサミは、鼻毛を抜くわけではないため、痛い思いをすることがありません。
そのため、多くの男性がハサミを使用して鼻毛カットを行っているようです。
鼻毛専用ハサミも鼻毛カットを行う際に効果的に活用することができると言えますね。
鼻毛は抜くことはせず痛みのない正しい処理方法を行おう!
鼻毛を抜くと痛い理由は、鼻の位置が視神経にとても近いからであることがわかりました。
また、鼻毛を無理に抜くと、痛いだけではなく、細菌感染を起こして毛嚢炎になる可能性が高いため、鼻毛は絶対に抜いてはいけません。
鼻毛は正しい処理方法でカットするようにしましょう。
カットする方法としては、鼻毛カッターや鼻毛専用ハサミを使用するととても簡単に処理することができます。
鼻毛には外敵刺激から身体を守る作用があるため、すべてを処理せず、正しい処理方法を行うことを心掛けてください。